W12モデルにも見劣りしない装備が自慢
ベントレーが4リッター・ツインターボV8エンジンを積む新型「コンチネンタルGT」と「コンチネンタルGTコンバーチブル」を発表。
コンチネンタルGTは第3世代へとスイッチしているものの、これまで発売されていたのは「6リッターW12エンジン」を搭載するモデルのみ。
このW12エンジンは635馬力を発生し、コンチネンタルGTを最高速333キロまで引っ張るうえ、0-100キロをわずか3.7秒にて加速させる「強心臓」。
エンジンはポルシェ設計のV8ツインターボ
そして今回発表された「コンチネンタルGT V8」ですが、そのエンジンは550馬力を発生し、0-100キロ加速は4秒(コンチネンタルGTコンバーチブルは4.1秒)、最高速度は318km/h。
このV8エンジンはベントレーにとって「新型」となるものの、ポルシェの設計によるV8エンジンと同一だと思われ、であればすでにポルシェ、アウディにも採用されている「実績のあるハイパフォーマンスエンジン」。
なお、出力550馬力/トルク770Nmというところ、2基のターボチャージャーがVバンク内に収まるというところから見ても、やはりポルシェの設計だと見て間違いなさそうですね(アウディA8にも同じスペックのエンジンが搭載され、0-100キロ加速タイムは3.9秒。パナメーラ・ターボにもこのエンジンが搭載されていますが、こちらは3.8秒)。
そして気筒休止システムを備えるのものポルシェ/アウディ同様で、休止からの復帰はわずか20ミリ秒で完了するとし、「高い環境性能を持ちながらもドライバビリティを犠牲にしない」。
ちなみにフォルクスワーゲングループはリソースの最適化に重点を置いていて、マルチシリンダーエンジンやスポーツカーのプラットフォーム開発はポルシェに任せる傾向にあり、ほかブランドはそれと重複する開発を行わず、それぞれの得意分野に置いて強みを伸ばす方向に動いています。
新型コンチネンタルGT/コンチネンタルGTコンバーチブルのホイールは標準が「20インチ」で、オプションにて22インチまでを用意。
サスペンションはエアサス+ダンピングコントロール、そして駆動方式は4WD。
外観におけるW12モデルとの大きな違いは「V8」バッジ、そしてオーバル4本出しのテールパイプ。
W12モデルは同じオーバル形状を持ちながら「左右二本出し」となりますが、欧州では「2本よりも4本のほうが上(特にポルシェはそう)」というケースが多く見られ、しかしベントレーは「逆」ということになります。
インテリアについては20ウェイ電動調整式レザーシートを備え、カラーは4色から選択可能。
もちろんオプションではそれ以上のカラーやコントラストステッチ、パイピングなどを選択でき、それでも不十分であればカスタム部門「マリナー」にて、いかようにもカスタムができる、としています。
なお、コンチネンタルGTコンバーチブルのソフトトップには、W12モデル同様に、新しく開発された「ツィード調」素材もチョイスできるようですね。
そしてセンターコンソールには12.3インチのタッチ式ディスプレイを持つインフォテイメントシステムが与えられ、オプションでは「隠れて見えなくなる」ローテーティングディスプレイも用意。
サウンドシステムには10スピーカー/650ワットの出力を持つ「ベントレー・オーディオシステム」が採用され、オプションではW12モデルと同じく、バング&オルフセン(1615W)、Naim フォー・ベントレー(1715W)も選択できるものと思われます。
ダッシュボードにはこれまで同様にアナログ式のクロックを装備。
ベントレーは腕時計メーカー「ブライトリング」とパートナーシップ関係にありますが、ここには「ブライトリング(Breitring)」の文字は入らないようですね(提携解消したのかとも思ったが、過去モデルの写真を見てもやはりBreitringの文字は入ってない)。