| おそらくは「中国から見た英国」を表現したのだと思われる |
いずれも過剰演出のように思えるが、これはこれでいいのかも
さて、ベントレーが中国市場での活動20周年を記念して「4モデル、各20台」の限定シリーズを発表。
製作するのはもちろんベントレーのパーソナリゼーション部門「マリナー」で、この4モデルとはコンチネンタルGT、コンチネンタルGTC、フライングスパー、ベンテイガです。
なお、それぞれ4モデルは(中国ではなく)ロンドンの象徴的な4つの場所をイメージしているといい、いずれも異なる内外装の仕上げを持っています。
中国は「英国」好き?
参考までに、聞いた話だと「中国はアメリカを仮想敵国」のひとつとしている反面、欧州については大きなあこがれを抱いているといい、中国のブランドにおいても欧州とくにイギリスをイメージしたものが非常に多く、つまりは「かなりなイギリス贔屓」だとも(香港が英国領だったことも無関係ではないのかも)。
それはともかくとして、これら4つを見てゆくと、まずはパールレッドにコントラストカラーのルーフを装着した「ザ・ガード(コンチネンタルGT)」。
CNC加工によるブラック21インチ10スポークホイール、さらにはカーボンファイバー製スプリッター、シルエクステンション、ディフューザー、トランクリッドスポイラーが装備されています。
インテリアだとベルーガ(ブラック)のラムズウールラグ(カーペット)とピアノブラックにて仕上げられたウッドを用いた3トーンが採用され、「The Guard」のグラフィック、そして衛兵(これがThe Guard=バッキンガム宮殿前の衛兵を意味している)のチュニックボタンを模したゴールドカラーのインテリアディテールが特徴となっています。
そして次は「ザ・カーナビー」。
もちろんロンドンの賑やかなカーナビーストリートをイメージしたもので、このモデルについてはボディカラーが4色(ラジウム、ジェットストリームII、オレンジフレーム、オニキス)用意され、ブラック&ホワイトにペイントされた22インチホイール、それに合わせたホワイトピンストライプが外観上の特徴です。
インテリアだとベルーガレザーにラジウムとシルバーのアクセント、ダッシュボードの助手席側とコンソールには明るいダイヤモンドパターンのパネル、ダークブラッシュドアルミのインサートも用いられています。
そして次はフライングスパー「ポールモール」。
これはベントレーが2022年のエリザベス女王へと納車した奇抜な外観のステートリムジンへのオマージュであり、クラレットの上にベルーガのペイント、そして同じくクラレットでコーティングされた22インチのホイールが装着済み。
インテリアはインペリアルブルーとバローダブルーが用いられているといい、オープンポアと光沢のあるバーウォールナットウッドトリムの組み合わせがシリーズ中一番の高級感を醸し出しているかもしれません。
最後はロンドンのテーラリングの中心地、サヴィル・ロウからインスピレーション受けたベンテイガ。
フライングスパー「ポール・モール」同様に22インチのホイールが装着され、ボディカラーにはカンブリアグリーンが採用されます。
インテリアはカンブリアグリーンとポートランドハイドを2トーンシートにコントラストステッチ、ヘッドレストにはスーツと蝶ネクタイのモチーフが縫いこまれています(さすがはサヴィル・ロウ)。
インテリアだとバーエルムウッドが使用されていますが、これはベンテイガに使用されるのは「初」なのだそう。
いずれのモデルも「英国」を過剰に押し出したという印象はあるものの、「中国から見た英国」を表現している可能性もあり、これはこれでいいのかもしれません。
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参照:Bentley