| フランス人にはクルマと建築、家具や宝石との境界線がないらしい |
ある意味では斬新な考え方を持っていると思う
さて、ルノーが公式プロジェクトとしてルノー5(サンク)のエレクトロモッド「ルノー5ディアマン」を公開し、この秋にもオークションにて販売する、とアナウンス。
これは1972年に製造された初代ルノー5をベースにしていますが、そのシルエット以外にはすべて手を入れられることになり、全く新しいクルマに生まれ変わったと言って良さそうです。
なお、このルノー5ディアマンを手掛けたのはフランスのデザイナー兼アーティスト、ピエール・ゴロナン。
同氏はアーキテクチュラル・ダイジェスト誌の「ベスト100クリエイター」に選ばれたこともあり、今回このルノー5 ディアマンで目指したのは、装飾美術やファインジュエリーからインスピレーションを得て、「自動車とインテリアのコードを融合させる」ということだったといいます。
ルノー5ディアマンはこんなクルマ
そこでこのルノー5ディアマンですが、一見するとレトロともフューチャーともいえるデザインを持っていて、強いて言うならば「1970年代に想像した21世紀のクルマ」といったところなのかもしれません。
なお、パワートレインはガソリンエンジンを捨て去ってピュアエレクトリックへと変更され、フロントにエレクトリックモーターがひとつ内蔵されています。
ただし今回はエレクトリックモーターの出力、バッテリー容量、航続可能距離などが発表されておらず、おそらくは秋のオークション開催までにはなんらかのアナウンスがありそうですね。
なお、このルノー5ディアマンの「ディアマン」とは「ダイヤモンド」を指すのだと思われますが、その名の通りヘッドライトは宝石のようなカッティングを持ち、そして独立した形状を持っています。
ドアミラーはシンプルな円形で、ボディ各部のパーツとともにマットなゴールドにペイントされています。
リアのバッジもゴールド。
一方でホイールはリボンタイヤを連想させるレトロなデザイン。
ルノー5ディアマンのインテリアはこうなっている
なお、このルノー5ディアマン最大の特徴はインテリアにあると考えていて、たとえばこのステアリングホイールは最たる例。
ピエール・ゴロナンの作品をモチーフにした仕様ですが、もう常軌を逸した形状でもありますね。
ちなみにですが、フランス人はかなり過激なデザインを好む傾向があると考えていて、これまでにルノーやシトロエンが発表されたクルマは完全にクルマを通り越した「芸術作品」のようだとも考えています。
そしてどうやら、このルノー5ディアマンでは内外装ともに「円」をモチーフとしているようで、ドアインナーハンドルやメーター(フルデジタル)はサークル形状を持つもよう。
そしてダッシュボードにはスマートフォン用のホルダーが設置され、ここだけ見ると家具のようでもありますね(iphoneがモデルチェンジしサイズが変われば収まらなくなりそうだ)。
そのほか、モヘアウールのフロアマット、ダッシュボードにホースヘアファブリック、シートにも特別な専用ファブリックが採用されている、とのこと。
このルノー5ディアマンは上述の通りオークションにて販売されますが、その収益金は「スポーツと音楽を通じて若い世代に貢献する社会貢献プロジェクト」である「Give Me 5」に寄付される予定だといい、さらにルノーとピエール・ゴナロンは、このワンオフモデルのほか、9月に発表予定のNFTのコレクションを開発する予定さとされています。
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