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世界に一台、ベントレーの「ピックアップトラック」が中古市場に。どうやら貴族もしくは富豪がキジ狩りのためにオーダーした個体だとされ、改造費は2216万円

2023/08/21

世界に一台、ベントレーの「ピックアップトラック」が中古市場に。どうやら貴族もしくは富豪がキジ狩りのためにオーダーした個体だとされ、改造費は2216万円

| やはりお金持ちの考えることはスケールが違う |

正直、なかなかに面白いカスタムだとは考えている

さて、ピストンヘッズにて「ベントレー・コンチネンタル・フライングスパー ”ピックアップトラック”」の中古物件が登場。

ちなみにピストンヘッズのモットーは「ストップ・ドリーミング、スタート・ドライビング」とあり、「夢見るのをやめて走り始めよう」、つまり「画面を眺めてため息をつくのではなく、とりあえずクルマを買って走り出そう」ということなのだと思います(非常に素晴らしい表現だと思う)。

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このベントレー・コンチネンタル・フライングスパー ”ピックアップトラック”の正式名称は「デカダンス」

もちろんベントレーはピックアップトラックなぞ販売したことはないので、このクルマはアフターマーケットにてコンチネンタル・フライングスパー をピックアップトラックに改造した車両ということになりますが、その名につき「デカダンス(退廃)」と命名されています。

この車両を製造したのはイギリスのDCカスタムズなるショップで、昨年に一度公道を走行しているところが捉えられていて、おそらく今回売りに出されている個体はその際のものと同一なのだと思われます(そんなに何台もベントレーのトラックが存在するわけはない)。

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ベースとなるのは2005年モデルのベントレー・コンチネンタル・フライング・スパー、そしてボディカラーはパープルとシルバーのツートンというエレガント、しかし一歩間違うとかなり危ないコンビネーションです。

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ちなみにこの「パープルとシルバー」はベントレーが公式としても採用しているカラー(下の画像はベンテイガ)でもあり、ぼくとしてはけっこう似合ってるんじゃないかという印象。

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なお、出品情報によると、このクルマの改造にかかったのは12万ポンド(現在の為替レートにて約2216万円)、そして販売価格は149,950ポンド(2769万円)。

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かなり高価な設定ではあるものの、製造されたのは1台のみだと推測され、あと10年くらい寝かしておけば、購入金額よりも高く売れる可能性もありそうです。

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前だけ見ると普通のベントレーに見える・・・

ベントレー・コンチネンタル・フライングスパーをトラックに改造するのは容易ではない

そしてDCカスタムズによると、このピックアップトラックコンバージョンは「これまでに手掛けた中でも、もっとも野心的なカスタムだった」。

実際のところ、4ドアサルーンをピックアップトラックにカスタムするのは容易ではなく、まずは後部ドアを閉じ、そこから荷台用のスペースを切り開き、その後にチーク材を用いて荷台の内側を成形してゆきますが、当然ながらいうほど簡単なものではなく、作業は困難を極めたと語っています。

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ちなみにコンバートの段階からこのトラックの用途は決まっていたようで、一般のトラックのように「砂利や土などを運ぶのではなく」キジ狩りを目的としており、よってピクニック用のバスケット、シャンパン数本、キジ狩り用の特注12ゲージ散弾銃一式を運ぶために設計されているのだそう。

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こういった用途を見るに、おそらくは英国の富裕層(貴族、もしくはそれに近いたぐいの人物)による注文であった可能性が高く、このお金のかけっぷりにも納得ですね(アストンマーティンも過去に貴族向け狩猟用のワゴンを作ったことがあり、”狩り”に対する需要は少なからずあるようだ)。

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ベントレー・コンチネンタル・フライングスパー「デカダンス」のインテリアはこうなっている

そしてこちらはベントレー・コンチネンタル・フライングスパー・デカダンスのインテリア。

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さすがにリッチな人がオーダーしただけあってエレガントなキャラメルレザー、ウォールナットの化粧板、ダークスエードのアクセントが用いられています。

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シートには「DECADANDE」のロゴが刺繍され、つまりはシート生地(やインテリア)のレザーが張り替えられているということを意味します。

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なお、このコンチネンタル・フライングスパーに積まれるW12エンジンはもう今年末には生産が終了してしまうため、その意味でも資産価値が高いクルマだとも考えており、なによりこの特別な内外装を持つこのクルマを所有しドライブするということは、ほかのクルマにはない満足感を与えてくれるということになるのかもしれません。

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参照:Pistonheads

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