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| W12からV8へ──進化したベンテイガ スピードが登場 |
最高出力650馬力、V8でもW12を超えるパフォーマンス
さて、ベントレーが「予告の通り」ラグジュアリーSUV、新型ベンテイガ スピードを発表。
これまでの6.0L W12ツインターボではなく、4.0L V8ツインターボを搭載したモデルへと進化していますが、驚くべきは(ベントレーが事前にアナウンスした通り)W12よりも高出力である点です。
このベンテイガ スピードに搭載される4.0L V8ツインターボエンジンは、650馬力 / 850Nmを発揮し、これはW12搭載の旧型ベンテイガ スピードより15psアップ、トルクはやや減少しているものの、加速性能ではW12エンジンを完全に上回ります。※0-100km/h加速はW12エンジン比で0.5秒も速い3.4秒
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新機能「ローンチコントロール」&ドリフトモードも搭載
新型ベンテイガ スピードはただの直線番長的高性能SUVではなく、以下のようなスポーツ走行機能が追加され、“ドリフトできるベントレー”という異色のパフォーマンスSUVとなっています。
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ESC Dynamicモード:電子制御を緩和し、ドリフト走行が可能
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スポーツモード専用トルクベクタリング:コーナリング時の鋭いターンインと脱出加速を向上
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リアアクスルステアリング:低速域での回頭性と高速域での安定性を両立
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サスペンション剛性+15%:限界域での走行性能向上
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専用エクステリア&インテリアで他のベンテイガと差別化
ベンテイガ スピードは内外装も専用仕立てとなり、ベントレーらしいラグジュアリーと走りの融合がここに体現されていますが、まず外装だとダーククロームパーツにスモーク仕上げのヘッドライト・テールライトや・・・。
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22インチサイズのアルミホイール(オプションではカーボンブレーキ用として23インチ)に・・・。
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アクラポヴィッチ製チタンエキゾースト(4本出し)も。
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インテリアだと専用メーターに「SPEED」ロゴ入りスカッフプレートやダッシュパネル、そして・・・。
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シート&ドアに「ダイヤモンドキルト」。
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今後はハイブリッド仕様のベンテイガ スピードも登場か?
ベントレーが今回この「スピード」に非ハイブリッドを採用したことは驚き以外のなにものでもありませんが、ベントレーは現在ベンテイガに3リッターV6PHEVをベンテイガに採用しているほか、コンチネンタルGT/フライングスパー スピードには「ウルトラハイパフォーマンスハイブリッド」を搭載しており、もしかするとベンテイガにもこのパワーユニットが搭載され、800馬力近くを発生することになるのかもしれません。
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このほかベントレーは670馬力を発揮する「ハイパフォーマンスハイブリッド」も保有しており、新しい方針のもと「(ピュアエレクトリックへの急速な移行ではなく)ハイブリッドを核とした戦略へと移行する」とも述べており、車体がそれに対応できるかどうかという懸念はあるものの、ベンテイガにおいてもますます電動化が進められると考えられます。
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そして「その前」に登場したこの「新型ベンテイガ スピード V8」は、単なるダウンサイジングに留まらず「パフォーマンスの向上とラグジュアリーの進化」を両立した1台であり、エンスージアストへの「ベントレーからの最後のギフト」だと受け取ることもでき、かつてのW12に別れを告げ、ベントレーが本気で“走り”を意識したラグジュアリーSUVをつくるとどうなるのか――その答えがこのモデルに詰まっています。
新型ベントレー・ベンテイガ「スピード」公式プロモーション動画はこちら
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