>ベントレー(Bentley)

ベントレーが「同社史上最強・最速のサルーン」、新型フライングスパーを発表。W12を捨てV8ハイブリッドにスイッチするも「パフォーマンス、環境性能」すべてにおいてW12を超える

ベントレーが「同社史上最強・最速のサルーン」、新型フライングスパーを発表。W12を捨てV8ハイブリッドにスイッチするも「パフォーマンス、環境性能」すべてにおいてW12を超える

| 外装の変更は微小なるも各部がダーク仕上げとなることで精悍な印象に |

インテリアではいっそうの近代化、そして快適性の向上が図られる

さて、ベントレーが予告していた新型フライングスパーを正式発表。

この新型フライングスパーでは(予告通り)W12エンジンが廃止され、かわりに採用されるのが「V8ウルトラパフォーマンスハイブリッド」。

4気筒減ったといえどもハイブリッドの助けを駆りて最高出力782馬力 / 最大トルク1,000Nmを発生させ、馬力でいえば19%の増加、トルクでは11%増加し、さらには一回の給油とチャージあたりの最長航続距離は829km、ピュアエレクトリックモードにて76kmの走行が可能となるなど「パフォーマンス、環境性能」などすべての面でW12エンジンを上回ります。

ちなみに0-100km/h加速は3.5秒を誇り、ベントレー史上最強・最速の4ドアサルーンがここに誕生したわけですね。

Bentley-Flying-Spur (7)

ベントレーが「21年、10万基以上」を生産したW12エンジン"最後の1基"の生産を終えたと発表。「このW12は我々のクルマとビジネスを飛躍的に進化させました」
ベントレーが「21年、10万基以上」を生産したW12エンジン"最後の1基"の生産を終えたと発表。「このW12は我々のクルマとビジネスを飛躍的に進化させました」

| このW12エンジンに取って代わるのは「ベントレー史上最強」かつクリーンなV8ウルトラパフォーマンスハイブリッド | 一つの時代が終焉を迎え、また一つの新しい時代が幕を開ける さて、「ウルトラハイパ ...

続きを見る

新型ベントレー・フライングスパーはこんなクルマ

そこでもう少しこの新型フライングスパー関する詳細を見てみると、外観そのもののアップデートは「控えめ」で、グリル、バンパー、ディフューザー、ヘッドライト / テールランプそしてホイールデザインに変更が加えられ、ブライトウエア(従来のクロームパーツ)にダーク処理が施されたくらい。

Bentley-Flying-Spur (8)

しかしながらオーナーは「スタイリング スペシフィケーション エアロ パッケージ」を選択でき、これにはカーボン ファイバーまたは専用(新色)となるボディカラーをチョイス可能(これらを含めると、101種類のボディカラーを選べる)。

Bentley-Flying-Spur (2)

ちなみにバンパーサイドの「縦型」ベントはここ最近(ベントレーの属する)フォルクスワーゲングループが好んで採用する意匠でもあり、VWはもちろん、このベントレー、さらにはアウディやポルシェでも採用が拡大することとなるのかもしれません(これらはとくに同グループの中でもデザイン的共通性が高い)。

Bentley-Flying-Spur (3)

アクティブ シャーシ システムも一新され、アダプティブ サスペンションと全輪操舵、電子制御リミテッドスリップディファレンシャル、再調整されたESC ソフトウェアが組み合わせせられ、フロント48.3%、リア51.7%という理想的な重量配分と相まってフライングスパーの機敏な動きを助けることに。

Bentley-Flying-Spur (4)

加えて4つのエレクトリックパワートレーン専用のドライブモード(ピュアEV、エレクトリックブースト、回生ブレーキ、チャージ)によって電動化を最大限に活用でき、”チャージ”モードではガソリン エンジンを使用して車輪を駆動しエネルギーを回収することで積極的に充電を行います(レベル2充電器に接続しての充電も可能で、その場合は11キロワットの速度で充電時間は2時間45分)。

新型ベントレー・フライングスパーのインテリアはこうなっている

新型フライングスパーのインテリアに目を移すと、ベントレーが採用する最新電気アーキテクチャのおかげでテクノロジー面における大幅にアップグレードがなされ、新しいデジタル計器クラスター(メーター)、ワイヤレス接続が可能なApple CarPlayとAndroid Auto対応センタータッチスクリーン (サイズは非公開) が与えられ、地図データなどは無線でのアップデートが可能。

新しい「My Bentley App Studio」では、音楽、ゲーム、ナビゲーションなどのサードパーティ アプリをダウンロードすることもできる、と説明されています。

Bentley-Flying-Spur (5)

そのほか、「10スピーカー、650ワット」を誇るオーディオ システムが標準装備されていまが、オプションでは「16スピーカー、1,500ワット」の Bang & Olufsen製サウンドシステム、またはフロント シートにアクティブ ベース トランスデューサーが組み込まれた19 スピーカー、2,200ワットのシステムへのアップグレードも可能。

さらにはフロントガラスとサイド ウインドウに新しいラミネートガラスが採用され、室内が(旧モデルより)9デシベル静かになっていることについてもアナウンスされています。

新型フライングスパーの価格については現時点で公開されておらず、しかし近日中に納車時期とともに発表がなされると考えて良さそうですね。

Bentley-Flying-Spur (6)

新型ベントレー・フライングスパーを紹介する動画はこちら

あわせて読みたい、ベントレー関連投稿

ベントレーが新型コンチネンタルGTスピード / GTCスピードを同時発表。出力782馬力、最高速355km/h、イメージカラーはベントレーグリーンの再解釈「トルマリングリーン」
ベントレーが新型コンチネンタルGTスピード / GTCスピードを同時発表。出力782馬力、最高速355km/h、イメージカラーはベントレーグリーンの再解釈「トルマリングリーン」

Image:Bentley | エクステリアが「キープコンセプト」なために大きく変わっていないようにも見えるが、実際には飛躍的な進歩を遂げている | 新型コンチネンタルGTスピード/GTCスピードの顧 ...

続きを見る

空白だったベントレーCEOの座にポルシェにて918スパイダーを開発した最高位エンジニア、フランク=ステファン・ヴァリザーが就任。ベントレーの一層のハイパフォーマンス化に期待
空白だったベントレーCEOの座にポルシェにて918スパイダーを開発した高位エンジニア、フランク=ステファン・ヴァリザーが就任。ベントレーの一層のハイパフォーマンス化に期待

| フォルクスワーゲングループは他社からの人材獲得ではなく「生え抜き」を好むようである | さらにはエンジニアの経験を持つ人物を重視しているようだ さて、先代CEOであるエイドリアン・ホールマーク氏が ...

続きを見る

ベントレーがW12エンジンよりも強力な「V8ウルトラパフォーマンスハイブリッド」を公開。おそらくはランボルギーニ・ウルスSEと共通、800馬力近くを発生か
ベントレーがW12エンジンよりも強力な「V8ウルトラパフォーマンスハイブリッド」を公開。おそらくはランボルギーニ・ウルスSEと共通、800馬力近くを発生か

| おそらくはこれを積むベンテイガ、コンチネンタルGTは驚愕の最高速を誇ることになるだろう | ただし現時点ではスペック詳細が公開されていない さて、ベントレーは今年にも「30年近く使用した」伝統のW ...

続きを見る

参照:Bentley

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ベントレー(Bentley)
-, , ,