マクラーレン570Sスパイダーの試乗レポートが解禁となり、各社一斉に試乗動画を公開。
マクラーレン570Sスパイダーはマクラーレンの「スポーツシリーズ」における最新モデル。
現在スポーツシリーズはベースグレードとなる「540C」、そしてハイパフォーマンスモデルの「570S(クーペ)」、快適仕様で荷物も載る「570GT(やはりクーペ)」があり、今回はシリーズ初のオープンとなる「570Sスパイダー」が追加された、ということになります。
マクラーレンは”V8ツインターボエンジン”、”ミドシップ”、”カーボンモノセル(Ⅱ)”という基本構造を持ったスーパースポーツを展開しており、この「スポーツシリーズ」のほか、現在だと720S、それまでは650Sの属する「スーパーシリーズ」、そしてマクラーレンP1の属するフラッグシップ「アルティメットシリーズ」の3つを展開。
「SUVは絶対に作らない」と明言しており、スーパースポーツのみを展開するメーカーですが、フェラーリですら「FR/4WD/MR」「2座/4座」というラインナップを持つのに対し、上述のように「ミドシップ」のみ、しかもMRと2シーターだけ、というハードコアなラインアップ。
そのため、「同じ構造/コンポーネントを使用しながら」最大限の差異を出し、明確にモデルごとのキャラクターを分けているのがマクラーレンで(階級社会をベースとするイギリスのメーカーらしく、差別化が上手)、おなじ「570」でも570Sと570GTでは座席後部の荷室容量やボディ形状のみではなく、サスペンションの味付けなどにも違いがあり、実際に乗った印象はかなり異なるもの。
それは「540」と「570」との間でも同じで、パっと見るとあまり変わらないように見えるものの、スポイラー類の形状や張り出し、ペイント等によって差別化が設けられています。
マクラーレン570S&540C&650Sを見てきた。マクラーレン大阪さんにて
マクラーレン570S&540C&650Sを見てきた。マクラーレン大阪さんにて(2)
【試乗:マクラーレン570S】レスポンスとキレは一級品、スポーツカーとしては限りなく高純度
【試乗:マクラーレン570GT】快適かつ俊敏、540Cと570Sのいいとこ取り
まだマクラーレン570Sスパイダーに乗ったことはないので、570Sスパイダーがどういった性格を持つのかわかりませんが、おそらくは「570Sクーペ」に比べるとややマイルドになってるんじゃないか、と想像(しかし”S”がつくからにはGTほど快適性を追求したわけでもなさそう)。
ちなみにマクラーレンは「クーペでもスパイダーでも」加速や最高速の性能が変わらないのが特徴(通常はオープンモデルのほうが補強などで重くなり加速が落ち、空力に劣る場合があるので最高速も低い)。
ランボルギーニとポルシェは伝統的にオープンモデルのほうが数値が低く、フェラーリはメタルトップを採用してから「クーペとスパイダーとの」性能差がなくなっています。
ここで、マクラーレン「スポーツシリーズ」のスペックと価格を見てみましょう。
なおマクラーレンのホームページから価格の記載がなくなっており、よって240Cと570Sの価格はちょっと前のもの(今は少し値上がりしていると記憶)。
なおランボルギーニについて「オープンモデルはクーペのおよそ10%増し」、ポルシェは「15%増し」。
マクラーレンの場合は(570Sの価格が現在ちょっと上がっていることを考えると)スパイダーはクーペの10%増し程度、と考えることができそう。
なお日本でもマクラーレン570Sスパイダーの詳細は公開されており、すでに受注を開始しています。
0-100加速 3.5秒/最高速度 時速320キロ
マクラーレン570S 2556万円(発表時)
0-100加速 3.2秒/最高速度 時速328キロ
マクラーレン570GT 2750万円
0-100加速 3.3秒/最高速度 時速328キロ
マクラーレン570Sスパイダー 28,988,000円
0-100加速 3.2秒/最高速度 時速328キロ
英国GQ誌によるテスト。
ユーチューバー、Supercars of London氏によるレビュー。
カースロットルによる、ルーフ開閉とエキゾーストサウンドを紹介する動画。