| 日産は次期フェアレディZをSUVにするというウワサがあったが |
いつも「現実では存在し得ない」クルマを考えてレンダリングとして視覚化するRain Prisk氏ですが、今回は日産R35 GT-Rのオフローダーを提案。
車高をリフトアップし、オフロード用のホイールとタイヤを履かせ、ホイールアーチも大きくえぐってリベットを使用した樹脂製クラディングを採用しています。
なおフロントにはロックガードにガードバー、ルーフにはフォグランプとジェットパック、そしてリアからはその「ステー」が伸びていますね。
なかなか実現しない、スーパーカー×オフローダー
ちなみにレンダリングの世界では「スーパーカー×オフローダー」はかなりの人気があり、これまでも複数アーティストがレンダリングを公開しています。
さらには現実世界でもマツダ・ロードスターやベントレー・コンチネンタルGT、ポルシェ911をオフローダーに仕立てあげる人びともいて、中には「レンダリング顔負け」のクルマも存在。
こちらのベントレー・コンチネンタルはかなりの人気を呼んだのは記憶にあたらしいところ。
そして何台か同様の仕様が作られている、ポルシェ911のオフローダー版。
さらには自動車メーカーも「スーパーオフローダー」には興味を示しており、コンセプトカーにとどまるものの、アウディはR8をリフトアップした「ナヌーク」、イタルデザインも同じくアウディR8の車体を使用した「パルクール」、ポルシェも911をベースにした「パナメリカーナ」を発表しています。
さらに新興メーカーではありますが、「ラリーファイター」「サンドレーサー」といった存在も。
しかしながら実際に大手メーカーからは市販に至らないのがこの「スーパーカー×オフローダー」。
過去に何度かポルシェ「911サファリ」、ランボルギーニ「ウラカン・サファリ」のウワサが持ち上がったものの未だ実現しておらず、正直なところ「どこかが発売してくれないか」と思うことも。
今のところスーパーカー市場は拡大を続けてはいますが、いずれ「上限に達する」ことは想像に難くなく、そういった場合の次の一手が「スーパーカー×オフローダー」じゃないかとも考えていて、同時にやがてやってくる「SUVブームの終焉」「SUV市場の超レッドオーシャン化」の対策にもなるんじゃないかと考えているわけですね。
なお、マクラーレンは「SUVは絶対に作らない」としていて、しかしこのまま同じようなクルマばかりを作っていると販売が頭打ちになりそうでもあり、であれば思い切って「540Cのリフトアップ版」でも作ってみたら状況の打開策になるかもしれず、そして「2ドア、ミドシップ」のままであればSUVとは到底受け取られることもなく、やはりマクラーレンにとっても「スーパーカーのオフローダー化」は新規カテゴリ進出の免罪符になるのかもしれません。