もうギャンにしか見えない
何度か中古市場に登場しているマクラーレン・セナ。
限定台数はわずか500台で、マクラーレンは販売対象を慎重に選び「転売が出ないよう」に配慮したはずですが、納車前から転売が登場するという事態に。
その後実際に納車された後も何度か中古市場にセナが出てきていて、今回もまたジェームズ・エディションに約1億5000万円のプライスタグにて売り物が登場しています。
セナの中古相場はP1よりも低い?
セナの新車価格は1億円ほどなので「5000万円の上乗せ」となりますが、これは現在の相場からすると「ちょっと高め(現在は1億3000万円くらい)」。
というのもセナは登場直後に「あまり格好良くない」と叩かれてしまったので、それに大金を支払うのはちょっと気がひける(センスを疑われると思うのかも)という風潮があるためかもしれません。
さらに「走行性能を重視」しているのに対し、加速性能だけを見ると720Sとあまり変わらず(0-100キロ区間の加速だと720Sのほうが速い)、そこもまた「ハイパー」さが足りないと判断されているのかも。
なお、マクラーレンが同じ「アルティメット・シリーズ」から発売したハイパーカー「P1」は一時ほどの高値ではないにせよ、現在の中古市場ではセナよりも高い価格をつけており、これはやはり発売したときの「ブッチギリの速さ」が皆の印象に残っているためかもしれませんね(新車価格そのものはセナとあまり変わらない)。
つまり、P1が登場した時期のほかのマクラーレンのクルマ、そしてその他メーカーの発売していたスーパーカー/ハイパカーに比べ、「P1」の性能が突出しており、そのイメージが現在の高値維持を助けているのではないか、ということです(生産台数自体も”375台”なのでちょっと少なめではある)。
ボディカラーは「セラミックグレー」
なお、このマクラーレン・セナのボディカラーはセラミックグレーという色だそうですが、どう見てもこれは「ギャン」。
しかしながらグロス仕上げのカーボンパーツ、ゴールドのホイールとの相性も良く、これまで見たセナの中では「もっとも格好良いんじゃないか」とも思えるボディカラーだと考えています。
この「セナ」の走行距離はわずか22キロで、運搬にかかる距離を考えると「購入後は未走行」だと言えるほど。
つまりは「転売することが購入の目的だった」のかもしれず、しかし転売するにしては”売りにくい”このカラーを選んだのはちょっと謎でもありますね。
もしかすると「転売する気はなかったものの、何らかの事情で売却せざるを得なくなった」のかもしれず、そこは「本人のみが知りうる事情」なのだと思います。