| マクラーレンのリコールはいつもどおりの「エアバッグ」|
日本国内において、ポルシェ718ケイマン/ボクスター、そしてマクラーレン540C / 570S / 570Sスパイダー / 570GT / 650S / 650Sスパイダー / 675LT / 675LTスパイダーにリコールが届け出(マクラーレンのリコールははじめて見たような気がする)。
なお、ぼくのところにはまだリコールの案内が届いていないものの、国土交通省に届け出られている内容を見るに、どうやらリコール対象となっているようです。
ポルシェ718ケイマン/ボクスターのリコール内容はこうなっている
国土交通省によると、ポルシェ718ケイマン/ボクスターのリコール内容は下記の通り。
実際に発生した問題はゼロ、これによる事故もゼロ。
車体製作時の溶接行程において、公差の設定が不適切なため、車体前部の強度が担保できていないものがある。そのため、前面衝突時に衝撃が吸収できず、燃料が漏れるおそれがある。
国土交通省
対応については「全車両、車体前部の指定の位置にリベットを追加する。」、対応済み車両については「運転席ドアロックストライカー付近に外-2802 のステッカーを貼 付する。」としています。
リコール対象車種は下記の通り
そしてリコール対象は合計で3424大、輸入期間は平姓年4月5日~平成31年2月7日。
おそらくは718ケイマン/ボクスターの殆どが対象になっているものと思われます。
車種 | 輸入期間 | 形式 | 台数 |
718ボクスター | H28/4/21~H29/8/6 | ABA-982H1 | 561 |
718ケイマン | H28/6/23~H2/8/6 | ABA-982H1 | 336 |
718ボクスターS | H28/4/5~H29/8/6 | ABA-982H2 | 178 |
718ケイマンS | H28/7/19~H29/8/6 | ABA-982H2 | 143 |
718ボクスター | H29/8/6~H31/1/28 | ABA-982J1 | 346 |
718ケイマン | H29/8/6~H31/1/28 | ABA-982J1 | 1183 |
718ボクスターS | H29/8/6~H31/1/28 | ABA-982J2 | 77 |
718ボクスターGTS | H30/3/28~H31/1/28 | ABA-982J2 | 135 |
718ケイマンS | H29/8/6~H30/11/29 | ABA-982J2 | 292 |
718ケイマンGTS | H30/4/6~H31/2/7 | ABA-982J2 | 173 |
合計 | H28/4/5~H31/2/7 | 3,424 |
マクラーレンのリコールはこうなっている
マクラーレンのリコールはおなじみ「エアバッグ」。
車体本体に問題があったりマクラーレンに帰責性があるわけではなく、エアバッグ供給元(タカタ)の問題だと言えそうです。
対策としては「エアバグユニットを対策品と入れ替える」ことで完了し、問題の内容は下記の通り。
助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生 剤の吸湿防止が不適切であった場合、高い湿度の環境下で大きな温度 変化を繰り返すと、ガス発生剤が劣化することがある。そのため、エ アバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがある。
国土交通省
対象車種や輸入期間、台数は下記の通り。
650、675系の形式は「MP4-12C」となっていて、MP4-12Cの発展形であることがわかりますね。
そして意外なのは675LTスパイダーの販売台数がかなり多いこと。
675LTスパイダーは500台のみの限定モデルですが、なんと1/5が日本に来ているということになります。
車種 | 輸入期間 | 形式 | 台数 |
675LT | H27/7/24~H28/4/29 | ABA-MP4- 12CLT | 38 |
675LTスパイダー | H28/5/5~H28/12/2 | ABA-MP4- 12CLTS | 34 |
650S | H26/4/4/~H28/3/6 | ABA-MP4- 12CP | 39 |
650Sスパイダー | H26/1/28~H27/12/17 | ABA-MP4- 12CSP | 98 |
540C | H28/4/22~H28/8/8 | ABA-P13C | 87 |
570GT | H28/7/16~H29/9/5 | ABA-P13GT | 37 |
570S | H27/11/13~H29/8/3 | ABA-P13S | 89 |
570スパイダー | H29/8/21~H29/10/30 | ABA-13SP | 12 |
合計 | H26/1/28~H29/10/30 | 434 |