| それでもこの外観、「世界に一台」の希少性が手に入るなら安いかも |
フォードGTにオプション設定される、「見る角度によって色味が異なって見えるペイント」、ミスティクロームを選択したオーナーが登場。
なお、こういった”カメレオンペイント”は日本だと「マジョーラ」が有名ですが、ポルシェも実は”クロマフレア”として同様のボディカラーを毎年5色発表している、とされています。
このボディカラーが最初に採用されたのは1966年
このフォードGTは起業家のジャスティン・チョイ氏が所有しているもので、紹介するのは米「ドーナツ・メディア(様々な自動車関係の動画を公開している)」。
フォードGTは多種多様なオプションを揃え、これまでにもルマン24時間レースで活躍した「ガルフ」「67」といったヘリテージ・カラーを提供するなど様々なボディカラーを選択することが可能(誰でも選べるわけではなく、フォードに認められなければならない)。
ただ、それでもこのミスティクロームを採用したフォードGTは非常に珍しい、と思われ、少なくとも他では見たことがありません。
こういった特殊なボディカラーについて、もし一箇所でも補修しなくてはならなくなったら「全塗装の必要があるのでは」と考えてしまいますが、マジョーラによると「反射によって補修の境界がわからなくなるので」実際はかなり簡単に修理ができる、とのこと。
このボディカラーは最初に1996年のマスタングSVTコブラに採用されたそうですが、光の当たり方次第ではブルー、グリーン、ゴールド、パープル、オレンジといった色に見え、エキゾーストパイプの「焼き色」にインスパイアされたものだそう。
見た目としては非常にインパクトがあるものの、その対価も大きく、フォードの場合は最低でも「1100万円から」。
そしてフォードは「同じ色味を持つミスティクロームは二度と作らない」としており、このオプションを選択した場合のボディカラーは「世界に一台」ということになります(メインの色味や、反射でどういったカラーを出すかは自由にコントロールできる)。
さらにこのフォードGTは45台限定にて発表された「GTマーク2」用エキゾーストシステムを装着している、とのこと。
ちなみにこのGTマーク2は公道走行不可能とされていますが、もちろんフォードはマフラーをなんとか「車検対応」に調整したものと思われます。
VIA:Donut Media / jchwa
他にもある、各自動車メーカーの「高額な塗装」
そしてもちろん、様々な自動車メーカーがこういった高額な塗装を取り入れており、フェラーリやランボルギーニも標準オプションのほか、オーダーによるカスタムペイントが可能。
こちらはアヴェンタドールSVをポルシェ918スパイダーと同じカラーに塗装したもの。
ランボルギーニはこのほか、ラメに見える「グリッター」ペイントもオプションとして用意しています。
こちらはポルシェ版ミスティクローム、「クロマフレア」。
そのオプション価格はフォードGT同様、1000万円オーバーです。
ホンダNSXに採用される光輝塗装。
最近ではアウディも採用していますね。
もっとも高価なポルシェ911、ポルシェ911ターボSエクスクルーシブにも採用された「サフランイエロー」。
磨いて塗って、を繰り返して140万円です。
こちらはマクラーレンの用意するカメレオンペイント。
フォードやポルシェに比較すると安価な420万円。
ただしこれは数年前の価格なので、今だともっと高価な設定なのかもしれません。
こちらは塗装を含むオプション総額が1億円を超えるというブガッティ・シロン。
日本人がオーナーとなり、そのボディカラー名は「ヒデト・ブルー」。
【動画】その名は「ヒデト・ブルー」!世界で最も高価なペイントを持ち、オプション総額1億円を超えるブガッティ・シロンが東京にいた!