
Image:Rolls-Royce
| 宇宙をテーマにした唯一無二のカリナン |
ロールス・ロイスのカスタムにおける技術は日進月歩
ロールス・ロイスが最新のワンオフモデルとして特別仕様の「カリナン・コスモス」を発表。
依頼したのは宇宙に魅了された家族とその4歳の息子だと紹介されており、彼らの夢を形にするべく、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブが新たな挑戦へと臨み、その結果として「いまだ見たことがない」レベルのカリナンが実現しています。
ロールス・ロイスは非常に高いクラフトマンシップを誇ることで知られますが、現状に満足せず、顧客の「一見して不可能にも思える」要望を叶えようとすることでその技術をさらなる高みへと押し上げているようですね。
そしてその象徴ともいえる仕様が、ブランド史上初となる手描きのスターライト・ヘッドライナーです。
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エクステリア:月光を思わせる「アラベスカート・パール」
外装は月明かりが夜空に浮かぶような光沢を放つ「アラベスカート・パール」で仕上げられ、チャールズブルーのダブル・コーチラインが手描きで施されることに。
さらには「星のように輝く」イルミネーテッド・スピリット・オブ・エクスタシーが幻想的な雰囲気を演出しています。
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インテリア:深宇宙を想起させる静謐な空間
キャビン内は、チャールズブルーとグレースホワイトのレザーシートを採用し、静寂と瞑想的な雰囲気を表現。
ドアパネルやヘッドレストには特注の「スター・クラスター」刺繍、助手席前のフェイシアには手描きアートが施され、まるで宇宙空間を旅しているかのような没入感を提供します。
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世界初、手描きのスターライト・ヘッドライナー
この「カリナン・コスモス」最大の特徴は、なんといっても160時間以上を費やし、ロールス・ロイス専属アーティストが完全フリーハンドで描き上げた「スターライト・ヘッドライナー」。
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ミルキーウェイをモチーフとし、20層以上のアクリル塗料を重ね、メイクブラシまで使って繊細な星雲の霞を再現していますが、完成後、ファイバーオプティックの光点を一つひとつ手作業で配置し、星々が瞬くような立体感を実現しています。
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ドバイ・プライベートオフィスを通じた特別発注
この「カリナン・コスモス」は、ドバイのプライベートオフィスを通じて発注された一台だといい、納車は特別な記念日に合わせて行われ、このクルマは家族にとって永遠の思い出を乗せた“星々への旅”を約束する存在となったのだそう。
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ロールス・ロイスは本国、そしてこのドバイ、さらに上海にも「プライベートオフィス」を構えていますが、そこでは今回の「カリナン・コスモス」のような特別な車を作り上げるための手厚いサポートがなされ(おそらく、顧客の要望を”無理”だと却下することはなさそうだ)、そして多くのオーナーの「夢」を実現しているのだと思われます。
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