
Image:Rolls-Royce
| 「公式」にてこんなクルマを作れるのはロールス・ロイスくらいであろう |
さすがは「業界随一の若い客層」を持つロールス・ロイスである
ロールス・ロイスといえば格式高い芸術品のようなクルマですが、今回発表された1台はまさかの「8bitゲーム」から着想を得た前代未聞のモデル。
ロールス・ロイスがついに“ゲーム”をテーマにした特注車を公式として製作したことに加え、 「ゲーマーがロールス・ロイスをカスタムオーダーする時代」が到来したことに世界が驚いています。
ここで「若いゲーマーですら思わず息をのむ、ポップカルチャーと超ラグジュアリーの“ありえない融合”」の実現を見てみましょう。
Image:Rolls-Royce
概要:ロールス・ロイス初の“ゲーム”仕様「Black Badge Ghost Gamer」とは
ロールス・ロイスが製作したのは 「Black Badge Ghost Gamer(ゲーマー)」 と呼ばれる、完全ワンオフの特注モデル。
依頼主はテック界の著名起業家で、デザインテーマは1970〜80年代のアーケードゲームの世界観であると説明されています。
●主な特徴
- 8bitゲームの“ピクセル感”を全身に採用
- 架空キャラ「Cheeky Alien」を車内外に配置
- “Player 1〜4”の刺繍入りシート
- スターライト・ヘッドライナーもピクセル仕様にカスタム
- インパネ、ドアシルにも「Press Start」「Level Up」などゲーム的演出
- 2トーン外装:サラマンカブルー × ダイヤモンドブラック(ネオン風アーケードカラー)
Image:Rolls-Royce
この「ゲーマー」を制作するに際し、ロールス・ロイスのデザインチームはなんと1カ月間も80年代ゲームの世界観を研究することに。
結果として著作権回避のため特定ゲームをモチーフとして使わず、完全オリジナルの“レトロ感”を再構築しています。
なお、ロールス・ロイスはラグジュアリーカーとしては「異例の」若い客層を持つことが知られていますが、今回発表された特別仕様車はまさにロールス・ロイスの顧客層が変化していることを示す証拠でもあり、 「テック×ラグジュアリー」「サブカル×超高級」を象徴する1台であるとも言えそうですね。
-
-
ロールスロイスの平均顧客年齢は43歳!同グループのミニやBMWよりも若くベントレーの56歳、メルセデス・ベンツの50歳よりもずっと下。「スペクターが2ドアなのは若者を意識したから」
| ロールスロイスが「成功した若者の必須アイテム」となったのは疑いの余地がない | おそらくロールスロイスの客層は今後も若返り続けるだろう さて、ロールスロイスは現在BMW傘下に属し、BMWグループで ...
続きを見る
Image:Rolls-Royce
V12エンジンの“パワーアップ版”を搭載:スペックと性能
ベースとなるゴーストは6.75L V12ツインターボを搭載しますが、ブラックバッジ仕様ではさらに出力が強化されています。
■Black Badge Ghost Gamer:スペック
| 項目 | 内容 |
| エンジン | 6.75L V12 ツインターボ |
| 最高出力 | 600馬力(通常571馬力) |
| 最大トルク | 900Nm(通常850Nm) |
| 0-100km/h加速 | 4.7秒 |
| 最高速度 | 250㎞/h(電子制御) |
| 駆動方式 | RWD |
| 価格(通常版) | 38,754,040円 |
| 価格(ブラックバッジ) | 4,654,040円 |
| Gamer仕様の追加費用 | 非公表(推定数千万円以上) |
-
-
ロールスロイスが「反逆者のための」新型ブラックバッジ・ゴースト発表!市販車で最も濃いブラックペイントを採用し、ホイールはカーボン製。「脱贅沢」のダークサイドを全身で表現
| ロールスロイスの発行するプレスリリースの内容はあまりに哲学的すぎてその解釈に困る | 抽象的な内容が多いが、クルマではなく芸術作品を作ろうとしていることはよくわかった さて、先日ロールスロイスは「 ...
続きを見る
ちなみにスカッフプレートの片側は「LEVEL UP」、そして・・・。
Image:Rolls-Royce
もう片側は「PRESS START」。
Image:Rolls-Royce
0-60mphを4.2秒
そしてこのブラックバッジシリーズは「ロールス・ロイスとは思えない」ほどの鋭い加速を持ちつつ、乗り心地は従来通り“魔法の絨毯ライド”。
ブラックバッジでは、
- 強化サスペンション
- アップグレードオーディオ
- ラムウールマット
- イルミネーテッド・グリル
なども標準装備。
そこに今回のゲーマー向け仕様が乗せられたことで、まさに 「世界で唯一のゲーム×V12ラグジュアリー」 が完成しているわけですね。
そして「ゲーマー」の世界観を演出するため、運転席シートには「PLAYER 1」。
Image:Rolls-Royce
もちろん助手席は「PLAYER 2」。
Image:Rolls-Royce
ベントレーやキャデラックには真似できない世界観
ゲームをテーマにした超高級車は前例がほぼなく、競合ブランドとの比較でも突出した独創性を誇ります。
■ベントレー
- パーソナライゼーションは豊富だが“ゲーム”のようなポップカルチャーは扱わない
- 性能は近いが「遊び心」ではロールスが圧倒
■キャデラック(例:Celestiq)
- ハイテク志向でロールスに挑むも、ブランドの“格式”や顧客の趣味性の幅はロールス・ロイスが上
- キャデラックの客層は「高齢」なため今回のような発想を持つオーナーは皆無に近いと思われる
つまり今回のGhost Gamerはロールス・ロイスにしか作れない“文化の融合”であり、単なるカスタムカーではなく、ブランドの特異性を象徴する1台と言えます。
Image:Rolls-Royce
-
-
まさかの「ロールス・ロイス公式」。ファントム100周年を記念してロールス自ら「ファントムをプールに放り込む」。「ロールス・ロイスとプール」はどんな関係?
Image:Rolls-Royce | ロックンローラーにとって「ロールス・ロイスをプールに落とす」のは一つの夢ではあるが それにしてもまさかロールスロイスが「公式」にてこれを行うとは さて、ロールス ...
続きを見る
結論:ロールス・ロイスの未来は“ゲーム世代”がつくる
今回の「Black Badge Ghost Gamer」は、単なる遊び心にとどまらず・・・。
- 若い世代の趣味
- テック業界の価値観
- 80年代レトロカルチャー
これらが“ロールス・ロイス”という伝統ブランドに融合した「歴史的な象徴」。
今後はアニメ、音楽など、よりポップカルチャー寄りのロールスが登場する可能性すら予感させますね。
あわせて読みたい、ロールス・ロイス関連投稿
-
-
ロールスロイスは「はみ出し者、先見者、反逆者」のための車だった!ロールス自らがその歴史を語り、ブラックバッジは「破壊者だ」と語る
| てっきりロールスロイスは「人生アガリ」の人が乗る保守的なクルマだと思っていたが | どうりでロールスロイスの顧客の平均年齢が若いわけだ さて、ロールスロイスが「ブラックバッジ」シリーズを積極的に展 ...
続きを見る
-
-
その価格数十億円、ロールス・ロイスのワンオフモデルはどうすれば注文でき、どうやって作られ、どう支払うのか?同社CEOが疑問に答える
| ロールス・ロイス・スウェプトテイルは軽く30億円を超えるコストを顧客が支払ったとされている | そしてこのワンオフモデルは限られた顧客しかオーダーできない さて、ロールス・ロイスはこれまでにも「ス ...
続きを見る
-
-
ロールスロイスが今後世界各地に「本社と同じ顧客体験ができ、その場でオーダーメイドモデルやワンオフモデルを注文できる」プライベートオフィスを開設。第一号はもちろんドバイ
| ロールスロイスの顧客は「自分の要望を実現するためであれば」お金を気にすることは無さそうだ | すでにロールスロイスの顧客のオーダーメイド率はすでに100%近いというが、今後はその内容をさらに高度化 ...
続きを見る
参照:Rolls-Royce


















