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ブガッティCEO「W16エンジンは現行世代をもって終了するが、まだまだパワーアップできる」

2018/09/20

| ブガッティのW16エンジンはこれにて終了 |

ブガッティ・シロン、そしてディーヴォは1500馬力を発生する8リッターW16/クワッドターボエンジンを搭載しますが、これはもともとヴェイロンに積まれた1001馬力からスタートしています。
8リッターでW16、ターボが4つもついているので燃費が凄まじく悪く、公称値でリッター3.83キロくらい。

実際はもっと悪いようで、「予想をはるかに超える」燃料消費量のためにガス欠になるヴェイロンが続出したほどです。

W16エンジンの「未来」はない

そして今回ブガッティCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏がカーメディア、Car Adviceに語ったところによると、「W16エンジンに新型はない」とのこと。
つまりは現行世代でおしまいということになりますね。

ブガッティ自身はこのエンジンを継続させたいと考え、そして「人々もそう願っているはずだ」とコメントしているものの、「時代が許さない」とし、必要な時に必要な変化(つまりエレクトリック化)を受け入れるべきだ、との見解を示しています。

なお、ブガッティはフォルクスワーゲングループに属しますが、同じグループのアウディも多気筒エンジンを順次廃止する意向であり、これはグループの考え方を反映させたものとも言えそうですね。

ただし良いニュースも

しかしながらステファン・ヴィンケルマンCEOは現在のW16エンジンは「さらなるパワーアップの余地がある」とも語っており、シロンのフェイスリフトモデルでは大きくパワーアップさせてくる可能性もあるかもしれません。

おそらくはシロンが「最後の純粋なガソリンエンジンで走るブガッティ」だと思われ、その「最終モデル」は歴史に残るようなパワフルなエンジンを搭載してぼくらを狂喜乱舞させてくれるだろう、とも信じています。

なお、ステファン・ヴィンケルマンCEOは「規制を考えるとハイブリッド化は避けられない」とも語っていて、そうなるとシロンの後継モデルはハイブリッド、ということに(もしくは最近目撃された「サルーンっぽいニューモデル」も)。

ただしハイブリッド化された場合、現在のW16エンジンはどうなるのかが疑問で、そのままW16エンジンを使い続けるのか、使い続けるにしても規制クリアのために出力をダウンさせるのかどうか、W16エンジンでなければグループ内のV8エンジンを使用するのか、等疑問は盛りだくさん。

他に使える(グループ内の)ハイパワーエンジンだとランボルギーニのV12そしてV10がありますが、これを共有するのかどうかも不明(ランボルギーニのV12は門外不出なのでこの線はなさそう)。

あわせて「バッテリーの重量が下がってきており、ブガッティの求めるパフォーマンスを達成できる可能性も高まってきた」とも述べてはいて、まだまだその方向性はブガッティも決めかねているのかもしれません(もしかするとフルエレクトリックの可能性も。ダウンサイジングするよりはそのほうがいいと思う)。

VIA:CAR ADVICE

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