| ウワサとは異なる形での決着となったが、やはりポルシェ、リマック、ブガッティとの関係性は強化されることになるようだ |
さて、フォルクスワーゲングループはつい先日、メディア向けにオンラインイベントを開催していますが、そこでは2021年の新車計画に加え、各ブランドの方向性についても明らかにした模様。
そしてその中でも注目すべきは「ブガッティ」で、フォルクスワーゲンがリマックにブガッティを差し出し、見返りにリマックの株式を得るというウワサについても言及しています。
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ブガッティは今後ポルシェによってコントロールされることに
なお、最初のウワサだと「リマックがポルシェを買収する」というもの。
そして次に出てきたのが「フォルクスワーゲンが、傘下にあるブガッティをリマックに渡し、そのかわりにポルシェがリマックの株式を受け取る」というウワサ。
これについては今回フォルクスワーゲングループCEO、ハーバート・ディエス氏が公式にウワサを否定しており、「ブガッティは今後ポルシェによってコントロールされる」と述べています。
ただしブガッティをコントロールするのはポルシェのみではなく、ポルシェがその株式の1/4を保有するリマックもこれに関わることになる、とのこと。
現時点ではこの計画について最終決定がなされたわけではないものの、いざ実行されることになると「ポルシェとリマックとのジョイントベンチャー」が設立され、これがブガッティについての全責任を負う模様。
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ブガッティについては昨年秋ごろにかけて「フォルクスワーゲンが売却を検討」というウワサが出ており、その影響なのか「ニューモデルの開発を停止」というコメントも。
おそらくはその去就が不透明だったため、状況によっては、開発を進めていたとしてもその計画が「キャンセル」される可能性もあり、どうにも動けなかったのでしょうね。
ブガッティの販売は2020年に6%減少
なお、ブガッティの販売は2019年の82台に比較して2020年には77台へと6.1%減少。
2021年は(開発中止の影響のためか)新型車の投入はないといい、しかしすでに発表済みのニューモデル(おそらくシロン・スーパースポーツ300+)のデリバリーが開始される、とのこと。
ブガッティは「2030年までガソリンエンジンにこだわる」方針を(以前に)発表しているものの、それも今回の方針変更によって変更を余儀なくされる可能性が高くなり、ちょっと前にウワサされたように「エレクトリックSUV発表」が実現することになるのかもしれません。
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