| チェントディエチの生産は限定10台、転売するとすぐにバレて二度とブガッティから声がかからなくなりそうだ |
転売価格は非常に高価だが、今後もさらに価格が上がるクルマの一つであるのは間違いない
さて、ここ最近あまり聞かなかった「ハイパーカーの転売枠」。
その理由はいくつかあるかと思いますが、やはり大きなものは「自動車メーカー側の転売対策強化」が大きいのだと思われます。
いくつかのメーカーは契約書にて「転売禁止期間」を定めたり、またあるメーカーは「転売を行った場合は二度とその顧客には限定モデルを売らない」といった制限を課す場合も。
そして、現在は(以前に比べると)より購入者の「調査」を徹底しているのだと思われ、他社の車であっても転売を行っているような人には「販売しないように」しているのかもしれません。
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その価格は13億8000万円
なお、ここで驚かされるのは今回転売されているブガッティ・チェントディエチの「生産枠」の価格が105,000,000ユーロ(日本円で13億8000万円)ということ。
チェントディエチの新車価格は約9億6000万円程度だとされているので、相当なプレミアムがつけられているということになりますね(だいたい、こういったケースでは”ASK”と表示されることが多く、価格が掲示されていることが珍しい)。
今回販売されているのは完成したクルマではなく「生産枠」となりますが、それ以外について情報は公開されておらず、よってボディカラー等も不明です。
チェントディエチの場合、すべての車輌がオーダーメイドとなるはずなので、確定した生産枠を販売しているということは「(ブガッティと打ち合わせ済みの)仕様も確定している」と考えてよく、よってここからは(大きな範囲にて)仕様を変更することができないと考えるのが妥当かもしれません。
なお、この生産枠情報を掲載しているジェームズ・エディションによると、「本気で購入を検討している人のみに」PDFにて資料を送ってくれる、とのこと。
ブガッティ・チェントディエチはこんなクルマ
ブガッティ・チェントディエチはブガッティ創立110周年記念として発売された限定モデルで、生産されるのはわずか10台のみ。
そのデザインにはブガッティEB110へのオマージュが散りばめられ、ほかのブガッティとは大きく異る雰囲気を持っています。
搭載されるエンジンは8リッター・クワッドターボ、出力は1600馬力で、これはベースモデルのシロンはもちろん、シロン・ピュールスポール、ディーヴォ、ラ・ヴォワチュール・ノワールよりも100馬力高い数字でもあり、同じ出力を持つのはシロン・スーパースポーツ300+とシロン・スーパースポーツのみ。
0−100キロ加速は2.4秒、最高速度は380km/hという堂々たるスペックを誇りますが、「110周年」「10台」「チェントディエチのみの独立したデザイン」「1600馬力」という排他性を考慮すると、13億8000円という価格も「納得」かもしれません。
チェントディエチはプレミア抜き、つまり新車価格でも「ブガッティの中で2番めに高いクルマ」ですが、今回出てきた「最初の」転売枠がすぐに売れてしまうようであれば、第二、第三の転売枠が出てくる可能性もありそうですね。
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参照:James Edition