| リマックの新型車は正体不明、ブガッティ側はシロンの後継モデル? |
今後はさらなる活発な動きが期待できそう
さて、ブガッティとリマックは昨年11月に合同にて新会社「ブガッティ・リマック」を発足させていますが、今回同社は、ドイツのベルリンに新しいエンジニアリングおよびデザインセンターを開設すると発表。
この場ではブガッティ・リマックのデザインディレクターであるアヒム・アンスハイト氏、そして最高技術責任者のエミリオ・シェルヴォ氏が登場し、「お互いが手を携えて、ブガッティとリマックの次世代ハイパーカーを開発する」ことを発表しており、そこでこの場の背景に使用されている画像に「謎の2台のクルマ」が映っていることが話題となっています。
-
新会社「ブガッティ・リマック」が11月より正式に発足!資本関係が公開されヒュンダイが「遠縁の関連会社」に、そしてブガッティCEOは交代
| ブガッティCEOからステファン・ヴィンケルマン氏が退いたのは残念だ | 今後ブガッティ・リマック名義にてどういった活動がなされるのかは気になるところ さて、ブガッティとリマックとが手を組み、「ブガ ...
続きを見る
ブガッティ、リマックからそれぞれ1台づつのハイパーカーが登場?
アヒム・アンスハイト氏とエミリオ・シェルヴォ氏の背景にはずらりとクルマが並ぶ映像が映し出され、右側にはブガッティ・ヴェイロン、そしてガリビエール、シロン、ディーヴォ、チェントディエチ、ラ・ヴォワチュール・ノワール、ボリードといった歴代ブガッティ各モデルが勢ぞろい(ガリビエールはコンセプトカーにとどまっており、実際には発売されていない)。
そして左側にはリマック・ネヴェーラ、そしその隣にはリマックのヴェールがかけられたクルマ、さらにその横にはブガッティのヴェールがかけられたクルマが停められており、これら2台は「新型車」だと考えていいかもしれません(いや、そうに違いない)。
そこでヴェール越しにわかるシルエットから推測してみると、リマックのほうだと根ヴェーラに近いボディ形状を持っており、しかしややフロントフェンダーが張り出しており、ボディサイド、リアフェンダーに緩やかなエッジが設けられ、リアウイングがやや大型化しているようにも見受けられます。
ちなみにネヴェーラについてはまだ一般向けのデリバリーがはじまっておらず、この状況で「ブランニューモデル」を追加するとも考えにくく、よってこの新型リマックは「根ヴェーラのハードコアモデル」なのかもしれません(リアウイングのサイズからするに、サーキット走行”専用”ではないものと思われる)。
そしてもう一方の「新型ブガッティ」について、こちらはシロンやヴェイロン同様の馬蹄型グリルを保有しており、短く高いフロントフード、長く高いリアセクションを持っていて、この形状から想像するに「追加モデル」ではなくシロンの後継モデルと考えるのが妥当かもしれません。
なお、シロンはすでに「完売」しており、あと数年かけてそのオーダー分を製造してゆくことになりますが、ブガッティとしては後継モデルを発表して新しいオーダーを取ってゆく必要があり、そのため「あと半年以内には」そのニューモデルを発表し、(シロンの全生産を完了した後の)3年後に発売するともコメントしています。
-
ブガッティ・シロンの生産枠は残りあと40台!1年以内に後継モデルを内覧し3年以内に発売開始。なお、ほかにも数台のニューモデルが控えているというが
| ブガッティ・シロンの売れ行きは「想像を超えたもの」であったに違いない | これだけの価格の車がこの台数売れるというのは驚きだ さて、ブガッティが「シロンの生産がそろそろ終わりに近づいている」と発表 ...
続きを見る
新型ブガッティ、シロン後継モデルはガソリンエンジンを搭載すると言われるが
つまり、このシロン後継モデルは「発表目前」ということになり、かなり前から開発が開始されていると考えてよく、そのため新会社の「ブガッティ・リマック」発足もしくはその計画以前からブガッティが押し進めてきたニューモデルということになりますね。
ただしブガッティとリマックとの接点は(親会社のフォルクスワーゲンを通じ)数年前から存在したと考えるのが妥当で、よってシロン後継モデルにリマックの技術が注ぎ込まれているのもまた確実。
-
ブガッティ・リマックCEO、シロン後継モデルについて語る。「ガソリンエンジンは生き残り、しかし誰もが見たことがないような驚愕のハイパーカーになるだろう」
| おそらくは文字通り「ブガッティとリマック」が合体した、”ハイパーな”ハイパーカーになるに違いない | シロン後継モデルはてっきりピュアエレクトリックになると考えていたが さて、ブガッティはつい先日 ...
続きを見る
なお、ブガッティ・リマックCEO、メイト・リマック氏はこのシロン後継モデルについても言及しており、「ガソリンエンジン搭載」「誰も見たことが無いようなハイパーカーになる」と語っているため、ひとまずはガソリンエンジンが(ハイブリッド化されるにせよ)維持されるのは間違いないと考えられます。
ちなみにブガッティは(前CEOの時代に)「将来的な価値の向上を考慮し、ガソリンオンリーで行けるところまでゆく」とも発言しており、今までそれに沿った開発がなされてきたとも考えられますが、その後リマックとどう折り合いを付けたのかも気になるところです。
-
ブガッティが方向転換?「2030年まではガソリンエンジンにこだわる。その代わり、ヴェイロンとシロンが出す排ガスをチャラにするだけの植林を開始する」
| ブガッティは、少し前までは「エレクトリック化」へ進むと報じられていた | ここ最近ブガッティの動きが活発化しており、よく聞かれるのが「シロンに続く第二のモデル」を発表するのでは、ということ。このニ ...
続きを見る
あわせて読みたい、ブガッティ関連投稿
-
ブガッティを配下に置いたリマックCEO語る。「私は安全策を取るような人間ではない。絶対にだ。だから、ブガッティ・リマックでも保守的な役員とは衝突するだろう」
| ブガッティ・リマックではなにか「とんでもない」クルマが発売される可能性がありそうだ | リマックはテスラとともに「ソフトウエア開発会社」型の考え方をする企業だと言える さて、リマックばブガッティを ...
続きを見る
-
ブガッティ・リマックCEOが語る「やりたくないこと」2つ。「ブガッティはもはやVWとはなじまなくなった」とも
| ブガッティ、リマックともに究極のパフォーマンスを標榜するブランドではあるが、構成される要素はそれぞれ異なる | いずれも重要なのは「ほかのクルマとは異なる、完全オーダーメイドであること」 さて、昨 ...
続きを見る
-
ブガッティxリマック続報!今後3台の新型車が控え、「ガソリン車も作り続けるがハイブリッド化される」「10年以内にはピュアエレクトリックカーを発売」
| ブガッティとリマックとの合弁会社設立に要した時間は18ヶ月 | 今後のブガッティは「ハイパーカー以外」もリリースする可能性があるようだ さて、つい先日リマックとブガッティが今後のビジネスを共同にて ...
続きを見る