| ランボルギーニ・ウラッコ復活のウワサははじめて聞いた |
次期ポルシェ・ボクスター/ケイマンはPHEVを通り越してピュアエレクトリックカーになる可能性が高いと報じられていますが、これは他ならぬポルシェの重役にして次期社長最有力と見られるルッツ・メシュケ氏が語ったもの。
つまりこの話の信憑性並びに実現性は限りなく高いということになり、そして今回はCar Magazineが具体的に「次期ボクスター/ケイマンは2023年に、400馬力のピュアエレクトリックカーとなって発売される」と報じています。
400馬力というと現在の718ケイマン/ボクスターGTSと、718ケイマンGT4/ボクスター・スパイダーとの中間に相当する出力でもあり、相当にハイパワーなEVということに。
どんどん色々なウワサが出てくるぞ
実際のところ、現行718ケイマン/ボクスターは2023年まで製造されるという報道もなされているので、今回の話はそれともぴったり(次期ケイマン/ボクスターの登場時期的に)合致することになり、これまた「なんとなく信憑性が高そう」でもありますね。
なお、次期ケイマン/ボクスターのプラットフォームは完全新設計のアルミ製モノコックになると言われ、後輪駆動はもちろん4WDにも対応する、とされています。
現在ポルシェはタイカンに採用される「J1」プラットフォームのほか、アウディとの共同開発による「PPE」プラットフォームを今後のEVに採用してゆくと報じられていますが、今回の報道によると「それとは別」のプラットフォームが登場するということになるのかもしれません(一説によると、次期ポルシェ・ボクスター/ケイマン用プラットフォームはPPEの改良型)。
しかしながら、ケイマン/ボクスターの販売台数を考えると、これら2モデルのためだけに新しいプラットフォームを設計するとは考えにくく、フォルクスワーゲングループのほかモデルにこれが採用される可能性も。
ただ、現在それに該当するモデルは存在せず、そこで出てきた新たなウワサが、先日報じられたアウディTTのエレクトリック転生モデルである「eTTtron」と、次期ケイマン/ボクスターとがプラットフォームを共有するというもの。
アウディTTはもともと「新型ポルシェとして考えられた」という経緯がありますが(ポルシェではそのデザインがボツになり、デザイナーがアウディに移籍した後にこれを実現させた)、もしこの話が実現するならば、長い年月を経て、なんとポルシェのスポーツカーとアウディTTとに実質的な繋がりができてしまうということになりますね。
アウディTTは消滅するも、「eTTron」となって復活とのウワサ。クロスオーバー風味、FRベースで200〜400馬力、価格は現行TTと同じくらい
なんと話はランボルギーニにまで拡大
そしてびっくりなウワサが、この「次期ポルシェ・ケイマン/ボクスター、次期eTTron」は、なんと”新型”ランボルギーニ・ウラッコともプラットフォームを共有する、というもの。
もともとランボルギーニ・ウラッコはポルシェ911に対抗し、主に北米市場を狙ってランボルギーニが投入した2+2ミドシップスポーツ。
エンジンはV8(2/2.5/3リッターがラインアップされた)を横置きに搭載し、全長4249ミリ、全幅1750ミリとかなりコンパクトなボディサイズを持っています。
製造されたのは1972年から1979年までで、その後の後継モデルはなく、つまり一台限りで終了してしまった悲運のクルマ(生産台数は791台)。
こちらも”復活”が実現すると「ポルシェ911のライバルとして計画され発売されたクルマが、時を経て911の弟分とも言えるボクスター/ケイマンの兄弟車種になる」ということになりますね。
「エレクトリックカー」はその性質上、板状のシャシーにバッテリーとモーターとをマウントし、その上に「ボディ」を載せるという構造を採用することになりますが、そうなると可能性として出てくるのが「上モノさえ変えれば、別のクルマに変更できる」。
これによって、今まではコスト的に難しいという理由で計画が葬り去られていた「過去の名車リバイバル」が比較的容易になり、つまりシャシーの開発コストはほか車種と按分でき、上半分だけを新規開発すればいいため、今回の「ウラッコ」のような話が出てくるのでしょうね(これは歓迎すべき状況でもある)。
さらにCar Magazineでは、これらエレクトリックスポーツカーの開発にはリマック(ポルシェが株式を追加で取得した)が参加するとも述べていて、かなり壮大な展開がなされることにもなりそうですね。
ちなみに英国Top Gearは以前「「マカン、ケイマン、ボクスターのピュアエレクトリックモデルが登場したとしても、ガソリンエンジン搭載モデルは継続販売される」という報道も行っており、実際のところ、ポルシェとしても最終判断を下していないのかもしれません。