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| これまでのポルシェの通例だと、もっと高額な値付がなされそうではあるが |
記事のポイント(要約)
- 異次元のパワー: 最上位モデル「ターボ」はポルシェ市販車史上最強の1,156馬力を発生。
- 生産の柔軟性: ブラチスラバ工場でガソリン車・ハイブリッド車と同じラインで混流生産を開始。
- 革新の自社製バッテリー: 両面冷却システムを世界初採用。航続距離は600km超を実現。
- 日本価格判明: 1,335万円から予約受注がスタート。
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ついに「電気のカイエン」が動き出す。生産開始の衝撃
2025年11月のワールドプレミアから数ヶ月。
ポルシェはスロバキアのブラチスラバ工場で、新型「カイエン・エレクトリック」の本格生産を開始した、と発表。
今回の新型カイエンにおける最大のトピックは、その「柔軟性」で、驚くべきことにフルEVモデルでありながら、既存のガソリンエンジン車やハイブリッド車と全く同じ生産ラインで組み立てられており、これによってポルシェは市場の需要の変化に合わせて生産比率を即座に調整できるという驚異的な製造体制を構築することに成功したわけですね。
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詳細:ポルシェ史上最強「1,156馬力」の怪物スペック
新型カイエンEVは、もはやSUVの枠を超えたハイパーカー並みのパフォーマンスを手に入れており、ベースモデルの開始価格は1335万円、トップレンジのカイエン・ターボ・エレクトリックでは2101万円。
これはガソリンエンジンを積むカイエン(1254万円~2467万円)、そしてポルシェ初のEVであるタイカン(1453万円~3144万円)に比較するとかなり安価な設定で、もしかするとタイカンの値付けを「失敗した」と感じたことから価格を抑えめにしたのかもしれません(参考までに、マカン・エレクトリックは1038万円~1541万円)。
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カイエン・エレクトリック 主要スペック表
| 項目 | カイエン・エレクトリック (Entry) | カイエン・ターボ・エレクトリック |
| 最高出力 | 442 PS (ローンチコントロール時) | 1,156 PS (850 kW) |
| 最大トルク | 835 Nm | 1,500 Nm |
| 0-100km/h加速 | 4.8 秒 | 2.5 秒 |
| 最高速度 | 230 km/h | 260 km/h |
| バッテリー容量 | 113 kWh | 113 kWh |
| 航続距離 (WLTP) | 最大 642 km | 最大 623 km |
| 日本販売価格 | 1,335万円〜 | 2,101万円〜 |
ここで特筆すべきは最上位の「ターボ」モデルで、0-100km/h加速2.5秒という数値は、多くのスーパースポーツカーを凌駕します。
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心臓部は「自社開発」へのこだわり。革新のバッテリー技術
ポルシェは、今回のカイエン・エレクトリックより、EVの核心部であるバッテリーモジュールの自社開発・製造に踏み切っていますが、新たに稼働した「ポルシェ・スマートバッテリーショップ」では、以下の革新技術が投入されています。
- 世界初の「両面冷却」: バッテリーの上下両面から冷却・加熱を行うことで、常に最適な温度を維持。
- 超急速充電: 800Vシステムにより、わずか10分間で最大325km走行分のエネルギーをチャージ可能です。
- 垂直統合のメリット: 自社生産により、品質管理とスケーラビリティをポルシェ自身が完全に掌握。
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競合比較:ラグジュアリーEV SUV市場での立ち位置
| 車種 | 特徴 | ポルシェ・カイエンEVとの違い |
| BMW iX | 快適性と先進的な内装 | カイエンはより「スポーツ走行」と「史上最強のパワー」に特化。 |
| ロータス・エレトレ | 圧倒的な加速と空力 | カイエンはブランドの伝統と、オフロード走行も厭わない汎用性で対抗。 |
| テスラ モデルX | 自動運転技術と利便性 | カイエンは「ドライバーズカー」としての操縦性とビルドクオリティで差別化。 |
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結論:電動化してもカイエンは「ポルシェ」だった
「エンジンがなくなればポルシェの魂が消える」——そんな懸念を、新型カイエンEVは1,156馬力という圧倒的な回答で吹き飛ばしています。
内燃機関モデルも併売されるという安心感を持ちつつ、未来のスポーツカー体験を今すぐ手に入れられる。これこそが、ポルシェが描く新しいSUVの姿です。
日本でもすでに予約受注が始まっており、街中でこの「静かなる怪物」を見かける日はそう遠くないのかもしれませんね。
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