| ここまでくると、巨大グリルを実際に見てみたいという好奇心しかない |
インスタグラムアカウント、zero.o.wtがBMW 4シリーズ・グランクーペの予想レンダリングを公開。
一瞬「本当に4シリーズ・グランクーペが公開されたのか」と思ってしまうほどの秀逸なレンダリングですが、これまでに目撃された4シリーズのプロトタイプ等の特徴を取り入れたデザインを持っています。
そしてフロントにはすでに「おなじみ」となった巨大キドニーグリルが装着されていますが、これについてはもう避けようがない現実だと思われ、4シリーズ・クーペ、4シリーズ・カブリオレ、4シリーズ・グランクーペ揃ってこの顔つきを採用することになりそうです。
リアはこちら。
やはりよくできたレンダリングと言ってよく、ほぼこれに近い形で実際の4シリーズ・グランクーペが登場することになるのかもしれません。
なぜBMWは「グランクーペ」を設定するのか
なお、BMWは2シリーズや4シリーズ、8シリーズに「グランクーペ」を設定していますが、これは「クーペスタイルのセダン」。
一見すると3シリーズ・グランツーリスモによく似ているように思えますが、グランツーリスモ(GT)と決定的に異なるのは、グランクーペは「3ボックス風(セダンをハッチバックにしたもの)」、「グランツーリスモは2ボックス(ワゴンをセダンにしたもの)」。
つまり、グランクーペはエンジンルーム、キャビン、ラゲッジスペースという明確に分けられたパッケージングを持つものの、グランツーリスモはエンジンルームと”キャビン+ラゲッジルーム”という2つのセクションで構成されます。
BMWがこういった「似たような」クルマを用意する(というかグランクーペをラインアップする)のには理由があるようで、その主なものは「中国対策」。
BMWいわく、中国ではセダンが好まれ、かつクーペ風セダンが人気とのこと。
そしてこの傾向にはちゃんとした理由があり、中国人がセダンを好むのは、ミニバンやハッチバック、SUVのように「荷物と同じ空間に乗るのを嫌がる」ため。
中国人はメンツを大事にすると言われますが、自分の重要性を誇示するために「貨物扱い」されることを嫌うのかもしれません。
よって、必然的にセダンのような「3ボックス」という選択となるようですね(地位の高い人ほどそういった傾向があるらしい)。
そして中国市場では「生活臭のするクルマ」が好まれず、よってあまりに実用的なデザインを持っていると、セダンといえども敬遠されるという、これまたややこしい嗜好を持つ模様。
よってBMWは、今後発売するセダンについて、優雅で生活臭がしない、クーペ風デザインを持つことになるだろうとも述べていて、実際に「i4」はそれを視覚的に実現したクルマだとも語っています(つまりi4のメインマーケットは中国ということになる)。
同様の理由なのかどかはあわかりませんが、BMWは傘下にあるロールスロイスにおいても、次期ゴーストをクーペスタイルへと変化させるようで、目撃されたプロトタイプは「レイス」風のデザインが与えられていることもわかりますね。
余談ですが、新型M3の予想レンダリングはこちら。
やはりこれまでのリークやプロトタイプの特徴がよく反映されていて、なかなかにいい出来だと思います。