| BMWは着々とピュアエレクトリックモデルのラインアップを拡大中 |
さらにはこれまで培った経験を盛り込むことで完成度の高いEVを提供している
さて、BMWがフルモデルチェンジ版のX2とともにピュアエレクトリックバージョンの iX2を公開。※BMWはこれらをプレミアム・コンパクト・スポーツ・アクティビティ・クーペ(SAC)と呼んでいる
昨年デビューしたiX1と同様、新型iX2には、デュアルモーターによる全輪駆動と64.8kWhの高電圧バッテリーが組み合わせられ、現在リリースされているのは313馬力を発生するiX2 xDrive30のみで、このiX2 xDrive30は0-100km/h加速5.6秒、そして最高速は180km/h(リミッターにて制限)というスペックを誇ります。
なお、バッテリー満充電あたりの航続距離は最大で449km(WLTPサイクル)だとアナウンスされており、これは438kmだと公表されているiX1よりも若干効率に優れる数字ですね。
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BMWが新型X2を発表。先代の失敗を活かしてX4/X6風のクーペスタイル風SUVへとコンセプトを変更し、最新の内外装デザインが与えられた魅力的なモデルへと成長
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新型BMW iX2 xDrive30はこんなクルマ
まずBMW iX2 xDrive30のスタイリングを見てみると、これはX2とほぼ同様のX4やX6的”クーペSUV”であり、異なるのはグリルフレームやインナー、前後バンパーといったところ。※オプションでグリルフレーム内にLEDライトを仕込むことができるのはX2同様である
これらがiX2専用デザインとなり、LEDヘッドライト内部にはブルーのアクセントが入っていますね。
ブレーキキャリパーもブルー。
リアバンパー、そしてリアハッチ上のスポイラーも専用デザイン。
なお、フロント、ホイールのセンター、リアのBMWエンブレムはiモデル専用のブルーのハウジングが設けられた仕様です。
BMWによると、DC急速充電は最大130kW、標準装備のAC充電器だと最大11kWでの充電が可能であり、6時間半でゼロから100%まで充電できる、とのこと。
オプションにて22kWの三相AC充電器も用意されており、こちらだとぐっと速度が早くなって3時間45分でバッテリーを完全に充電できるといい、”直流電力を可能な限り高いレート”で使用すると、iX2は10%から80%まで29分で充電することができる説明されています。
加えてバッテリーマネジメントも進化しており、高電圧バッテリーの予測温度管理は、内蔵ナビゲーション・システムを使用する際に自動的に作動し、DC急速充電の前にバッテリー・パックを確実にプレコンディショニング(適温へと調整)することになりますが、これはi5と同様に「マックス・パフォーマンス充電」ソフトウェアによって行われ、これによって充電状態(SoC)レベルが50%未満であっても、充電プロセスが開始されると同時に、可能な限り高い電力率がバッテリーに到達するように調整することで、充電効率を最適化するというロジックを持っています。※こういったところを見るに、まだまだEVの様々な点において進化の余地があるようだ
iX2のボディサイズは全長4,554mm、全幅1,845mm、全高1,560mm、重量は2,020kgで、ドイツのレーゲンスブルクにあるBMWの工場で間もなく生産が開始され、2024年3月に欧州での納車が開始される予定であることもアナウンスされています。
BMW iX2のインテリアはこうなっている
新型iX2のインテリアもX2同様ではありますが、一部のカラーリングや仕様が異なり、「明るくサステイナブルな」雰囲気に。
iX2独自の装備としては、寒冷地での効率を高めるヒートポンプと組み合わせたデュアルゾーン自動空調システムが挙げられ、その他だとブルートゥース、クラウドベースのGPSナビゲーション、6スピーカー+アンプのサウンドシステムも標準装備。
ただし10.25インチと10.7インチのディスプレイを組み合わせた最新バージョンのインフォテイメントシステムはオプション扱い、とのこと。
現時点では価格について公表されておらず、もし新型X2同様にジャパンモビリティショー2023でワールドプレミアがなされるのであれば、その場にて価格等詳細の発表が望めるかもしれませんね。
BMW iX2を紹介する動画はこちら
参照:BMW