| メルセデス・ベンツっぽい名前でパーツも流用しているが、直接の関係はないようだ |
イタリアはコモ湖湖畔にて開催のコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステにて、珠玉の出来を誇るワンオフモデルが登場。
これは「アウストロ・ダイムラー・ベルクマイスター630 シューティング・グランド(Austro-Daimler Bergmeister 630 Shooting Grand)」なるクルマですが、オリジナルの骨格を持つワンオフモデル、とのこと。
ただし一部のコンポーネントやパーツ、たとえばエンジンやフロントウインドウなどはメルセデスAMG GTからの流用だそう(ガルウイングドアはメルセデス・ベンツSLS AMGっぽい)。
そのパフォーマンスは世界位第一級
なお、アウストロ・ダイムラー・ベルクマイスター630 シューティング・グランドはプラグインハイブリッドで、バッテリーは55kWh、モーターは3つ。
つまりAMG GTの4リッターターボに3モーター構成のプラグインハイブリッドシステムを持つということになりますが、驚くべきことに、これは本家であるメルセデスAMGでも市販化に至っていないパッケージング。
さらに驚かされるのは1,198馬力というハイパーカー並みの出力、そして0−100キロ加速2.5秒という加速性能(ブガッティ・シロン、フェラーリSF90ストラダーレと同等)、そして時速350キロを超えるという最高速度。
このクルマを作ったアウストロ・ダイムラー・ベルクマイスターは小規模生産メーカーだそうですが、これまでは全く無名で、しかしこれだけのクオリティ、デザイン、なによりパフォーマンスを作る実力があるというのは大きな驚き。
アウストロ・ダイムラー・ベルクマイスターは今後も積極的に展開を行う意向を持っていて、「この630シューティング・グランドよりも小型の」モデルをリリースする計画もあるようです。※630シューティング・グランドはすでにオーナーが決まっている
それにしてもアウストロ・ダイムラー・ベルクマイスター630 シューティング・グランドのデザインは秀逸。
プラグインハイブリッドを視覚的に感じさせるクリーンさ、先進性を持っているように思われ、まるで未来からやってきた乗り物のようですね。
ヘッドライトやウインカー、グリル類のデザインも素晴らしく、未来っぽさとレトロさとが同居するデザイン。
加えて各パーツがフラッシュマウントされており、高い技術力を持つことがわかりますね。
そしてまたインテリアも素晴らしい出来栄え。
先進的、かつシンプルで優雅といった要素を兼ね備え、世界の名だたる自動車メーカーがつくるコンセプトカーに比較しても引けをとらないように思います。※エンブレムはメルセデス・ベンツに似ているように見えるが、拡大するとちょっと違うことがわかる
こちらは実際にアウストロ・ダイムラー・ベルクマイスター630 シューティング・グラウンドが走行する動画。
VIA: Automotive Mike