| 出力は680馬力、ピュアエレクトリックパワートレーンを装備 |
満充電当たりの走行距離は500km、0−100km/h加速は2.8秒
さて、ヴィーズマン(Wiesmann)がチョコチョコと情報を小出しにしている新型エレクトリックオープンスポーツ、「サンダーボール(Thunderball)」。
すでに初年度生産分は完売したと報じられていますが、今回ヴィーズマン自らが新たなコンフィグレーションを公開しており、それらは「マットブラックとゴールド」。
いずれも劣らぬ魅力的な仕様を持っており、ここでその内容を見てみましょう。
ゴールドバージョンは「華麗なるギャツビー」がモチーフ
まずはこの「ゴールドバージョン」を見てみると、ヴィーズマンいわく「華麗なるギャツビー」の主人公、ジェイ・ギャツビーの生活をモチーフにしている、とのこと。
たしかに「華麗な」印象もあり、きらびやかなゴールドのボディにブラックのホイールのコントラストがなかなかナイス。
シートはシックなワインレッド、シートベルトはゴールド、インテリアパネルなどもゴールドというカラーリング。
ちなみに「華麗なるギャツビー」はぼくの愛読書のひとつでもあり、しかし正直言ってあまりおもしろい本ではなく、それでもなぜ愛読するのかと言うと最後の最後に出てくる”ギャツビーが自らに課した習慣”がぼくの心を捉えて離さないわけですね。
ここでその習慣を紹介してみたいと思いますが、ざっとこんな感じです(クルマと全然関係がなくて恐縮ですが)。
- 6時 起床
- 6時15分〜6時30分 ダンベル体操と壁のぼり
- 7時15分〜8時15分 電気などを勉強
- 8時30分〜16時30分 仕事
- 16時30分〜17時 野球などスポーツ
- 17時〜18時 演説などの練習、風格を身につける
- 19時〜21時 有益な発明などについて勉強する
その他の決意 - 遊びなどで時間を無駄にしない
- 噛みタバコ、巻き煙草はやめる
- 両親にもっと良くする
- 有益な本か雑誌を週に1冊は読む
- 週に3ドル貯金する
こうやって見るとギャツビーは自分に厳しい人物だったということがよくわかり、それまで読んだ(328ページのうち)310ページ以上によくギャツビーの性格を表しているように思います(それまでの310ページはいったい何だったんだといつも思う)。
マットブラックはまるで「バットモービル」
そしてこちらは打って変わってイカツい雰囲気のマットブラック版。
ちなみにこの2台はデザインハウス「studiokurbos」との共同作業によって内外装のカラーが決められたそうですが、この仕様のコンセプトは「あなたとあなたのクルマがひとつになる瞬間にインスパイアされています」。
ヴィーズマンのプレスリリースには決まってこういった詩的な表現があり、それもまたヴィーズマンの魅力のひとつなのかも。
これらサンダーボールの初年度販売台数については不明ですが、1台あたり4500万円くらいするこのクルマが「完売」というのはちょっと驚きでもありますね。
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参照:Wiesmann