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| あえて「スーパーカー」「ハイパーカー」スタイルを目指さなかったのがオペルらしい |
800馬力のEVホットハッチ、ゲームの中で実現
(日本だと撤退済みなので影が薄く感じられる)オペルが最新コンセプトカー「コルサGSEビジョンGT」を公開。
このモデルは実際に市販されるクルマではなく、「グランツーリスモ7」向けに追加されるVision GTシリーズの一台です。
ただし単なるゲーム用デザインではなく、次世代コルサGSEのプレビューという意味合いも込められているといい、今後登場する市販車両にもこのコンセプトカーの要素が反映されることが期待されています。
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コルサGSEビジョンGTのスペック:0-100km/h加速はわずか2秒
コルサGSE ビジョンGTは前後アクスルに2基のエレクトリックモーターを搭載し、合計出力は800PS(789hp / 588kW)、最大トルクは800Nm。
さらには4秒間だけ使用できるオーバーブースト機能(+80PS)を備え、このリチャージにかかる時間は80秒だと説明されています。
- 0-100km/h加速:2.0秒
- 最高速度:320km/h
- バッテリー容量:82kWh
- 車重:1,170kg
軽量設計によって、82kWhバッテリーを搭載しながらも1.2トン以下に抑えられている点は驚きで、これがオペルならではの「スーパースポーツカーメーカーに対する回答」ということなのかもしれません。
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エクステリアデザイン:コルサを超えた姿
コルサGSEビジョンGTは、現行型コルサと似たサイズを持ちながら、専用設計のボディパーツによってワイド&ローなシルエットを実現。
これらの要素が、従来のコルサとは一線を画すアグレッシブなスタイルを作り上げています。
- ワイド化されたフェンダー
- 最新デザインの「ビゾールグリル」
- 大型リアウイングとディフューザー
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インテリア:未来的な安全機能付き
内装もレーシングカーさながらで、軽量ドライバーズシートや6点式ハーネスを装備。
さらにユニークなのが「光るファブリック」で、死角に車両が入るとダッシュボードやドアの素材が光って警告を発する仕組みを持っているといい、これはロータスなど一部欧州の自動車メーカーが採用(実用化)に向けて開発を行っている技術でもあり、市販バージョンのコルサにおいて見ることができるであろう仕様だと推測できます。※欧州だと、とくに自転車とクルマとの接触が問題となっていて、自転車の存在を知らせる装備が求められている
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将来の市販モデルへの布石
このコルサGSEビジョンGTはあくまでコンセプトですが、興味深いのは(上述の通り)オペルがこれを「今後のGSE市販モデルの方向性を示すプレビュー」としていること。
実際、オペルと同じステランティス傘下のプジョーでは「e-208 GTi」の投入が噂されており、このオペル版として”高性能EV”、次期コルサGSEが登場する可能性も考えられます。
参考までに、現行「モッカGSE」ではすでに278PSを発揮しており、オペルではGSEブランドを通じ”電動スポーツ化”を進めているのが今の状況だと言えそうです。
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オペル「GSE」とは?
そこでこの「GSE」について補足しておくと、もともとオペルには「GSE(Grand Sport Einspritzung)」というグレードが存在し、これはスポーツセダンやクーペなどの高性能モデルに与えられていたもの。
この「Einspritzung」はドイツ語で「インジェクション(燃料噴射)」を意味し、当時の高性能エンジンを表すものですが、その後の電動化時代に合わせ、オペルはこの「GSE」を復活させ、しかし「GSe(Grand Sport Electric)」という新しい意味合いへと変化させています。※「E」が「Electric(電気)」を意味するようになったが、これはBMWの「i」が”インジェクション”から”インテリジェント”へと変化したのによく似ている
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次期コルサは2026年登場予定
現在の「6代目」オペル・コルサは、プジョー208との兄弟車にあたりますが、次期モデルは2026年に登場予定だとされ、グループの持つSTLA Smallプラットフォームを採用する予定。
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ガソリン、マイルドハイブリッド、フルEVと多様なパワートレインが選択可能になると見られ、実際の量産モデルは5ドアハッチバックとして登場し、しかしコルサGSEビジョンGTのデザイン要素(スリムなビゾールグリルなど)を一部取り入れることとなりそうですね。
まとめ
- 「コルサGSEビジョンGT」は800PSのEVホットハッチコンセプト
- 0-100km/hは2秒、最高速度320km/h
- グランツーリスモ7に追加予定
- 次期GSE市販モデルのデザインプレビュー
- 新型コルサは2026年デビュー予定
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