| そのファッションブランドはフェラーリに訴えられたフィリップ・プレイン |
この時期にガンガン新作を発表するマンソリー。
すでにランボルギーニ・ウルスやロールスロイス・カリナンのカスタムを公開していますが、今回はメルセデスAMG G63のカスタムカー「スタートルーパー」をリリースしています。
このスタートルーパー最大の特徴は「ピックアップ」にカスタムされていること、そしてマンソリーと同じくドイツが本拠地のファッションブランド、フィリップ・プレインとのコラボレーションであること。
セレブ向けのブランドがセレブ向けのメルセデス・ベンツとコラボ
フィリップ・プレインというと「PP」のマークそしてスカルモチーフで知られますが、その傾向としては「スポーツラグジュアリー」。
要はセレブの着るジャージといった雰囲気を持っています。
ちなみにそのデザイナーでもあり設立者のフィリップ・プレイン氏は、ちょっと前にフェラーリ812スーパーファストのボディ上に自身がデザインしたスニーカーを乗せてインスタグラム上に公開し、それがフェラーリの逆鱗に触れて裁判沙汰になりかねたことも。
フェラーリが独ファッションデザイナーに対し「フェラーリのクルマを一切使うな」と法的行動。インスタの画像があまりに品位に欠けていた模様
一方のメルセデスAMG G63もまたセレブ御用達として知られるクルマですが、これを全面的にカスタムしており、前から見るとフロントバンパー、フロントグリル、フロントフェンダー、ボンネットが入れ替えられていることがわかります。
さらにメルセデス・ベンツのスリーポインテッドスターは「PP」に置き換えられ、そのレッドと合わせるようにフロントバンパー内のLEDデイタイムランニングランプ、ルーフ上のLEDバーの発光色もレッドが採用されることに。
リアだとやはりピックアップ化そしてリアバンパー、スペアタイヤカバーが特徴的。
サイドから見るといっそうその独特さが際立って見えますが、ドアは4ドアから2ドア化。
マフラーはサイド出しに改められ、ホイールサイズは24インチ、そしてタイヤは見たこともないほどの超扁平サイズが装着されています。
リアハッチは(スペアタイヤがあるので)横開き。
リアのカーゴスペース(ベッド)は鍛造カーボン製のように見え、「PP」そして「MANSORY」の文字も。
メルセデスAMG G63 マンソリー”ピックアップエディション”のインテリアはこうなっている
そしてこちらはメルセデスAMG G63 マンソリー”ピックアップエディション”のインテリア。
シートやヘッドレストにはヘキサゴン形状のキルティング、そしてレッドのパイピングに「PP」エンボス加工が施されます。
その他、ほかのチューニングカーに見られないカスタムとしてはシートのレザー表皮にペイントされた「カモフラージュ柄」。
これはセンターコンソールやグラブバーにも再現されているようですね。
ルーフライニングには最近マンソリーが凝っている「スターダスト」LEDライティング。
ただしフィリップ・プレイン感を出すためにヘキサゴンそしてレッドLEDが採用されています。
このメルセデスAMG G63 マンソリー”ピックアップエディション”については、内外装に加えてパワートレーンにも手が入り、ECUやエキゾーストシステムの変更にて出力は850馬力に。
価格については非公表ですが、昨年のジュネーブにて公開された「ピックアップではないG63の」フィリッププレインとのコラボモデルが6700万円ほどだったので、このピックアップ版は8000万円くらいの設定であってもおかしくはなさそうですね。