| 新型メルセデス・ベンツSクラスの内装はこれまでのコンセプトカーの”集大成”と言えそうだ |
さて、先般よりチョコチョコと情報が公開されている新型メルセデス・ベンツSクラス。
ワールドプレミアは9月2日に決定しているものの、それまでにはその技術やデザインについて様々な情報を小出しにしてゆくようですね。
前回は新型Sクラスに搭載されるインフォテイメントシステム「MBUX」について紹介がなされており、そして今回公開されるのは主に各部のフィニッシュ(素晴らしい)について。
新型Sクラスは「サードプレイス」
メルセデス・ベンツが言うには、新型Sクラスは自宅、そしてオフィスにつぐ「サードプレイス(第3の場所)」。
これはスターバックスと同じコンセプトではあるものの、「個」を重視すると言う意味では大きな相違があり、そしてコロナウイルスに揺れる昨今では比較的大きな意義を(期せずして)持つことになるのかもしれません。
そしてメルセデス・ベンツが重視するのは「真に落ち着ける場所」であり、エレガントで、上質で、明るい雰囲気を持つということ。
たしかにこれまでの「重厚な」雰囲気を持つメルセデス・ベンツのインテリアからは大きく舵を切り、「シック」から「モダン」へ、そしてそれはテクノロジーとともに実現されるということになりそうです。
オーディオはブルメスター製。
分厚いパッドの入ったキルティング仕上げ。
レザー表皮にはパーフォレイト(穴あき)加工が施されます。
画像を見るとダッシュボードはウッド製のようにも見えますね。
もしかすると縦線は「インレイ」によって再現されているのかもしれません。
もちろんアンビエントライトも装備しています。
エアコン吹き出し口は新しい形状へ。
なお、こういった「縦線ダッシュボード、そしてそこへ埋め込まれたエアコン吹き出し口」は「ヴィジョンEQS」の内装(下の画像)に見られるのと同じ意匠であり、これがメルセデス・ベンツの未来だということになりそうです。
なお、メルセデス・ベンツによれば、こういった仕様は(高級)ヨットにインスパイアされている、とのこと。
実際に高級ヨットをイメージした仕様や限定車を展開する自動車メーカーも多く、欧州や北米ではやはり高級車とヨットとの結びつきが強いのかもしれません(高級車オーナーがヨットを所有している確率もかなり高く、そのためかレクサスも新しくヨット”LY650”を投入している)。
ちなみにちょっと前までは(飛行機の)ファーストクラス的要素が取り入れられることが多かったものの、最近だとこれが「ヨット」にシフトしつつあるということなのかもしれませんね。
なお、公開された画像を見ると「縦線」のほかに「横線」も。
そしてこの「線」は様々な方法で再現されるようですね。
なお、こういった「線」は「マイバッハ・アルティメイト・ラグジュアリー・コンセプト」他にも用いられていて、メルセデス・ベンツが様々なコンセプトカーにて採用してきたエレメントの集大成がこの新型Sクラスだとも考えられます。
シート調整スイッチは伝統の「シート型」を守っていますが、そのスイッチパネル、スイッチ本体の形状は新世代へと進化しているようですね。