
| メルセデス・ベンツはこれまで様々なコンセプトカーをリリースしてきたが、中には20年以上かけて実現された技術も盛り込まれている |
メルセデス・ベンツはいつも時代を超越したコンセプトカーを発表してきた
さて、「ロンドン・コンクール」なるイベントにメルセデス・ベンツF200イマジネーションが登場し、1,000万ドル(1億3300万円)近い価格にて落札されたもよう。
そして今回ユーチューバーのTheTFJJがそのメルセデス・ベンツF200イマジネーションを動画に収めてYoutube上へと公開しており、ここでその様子を見てみましょう。
まず動画では、積車に乗せられて運ばれてくるメルセデス・ベンツを捉えています。

メルセデス・ベンツF200イマジネーションの操作は「ジョイスティック」にて
このメルセデス・ベンツF200イマジネーションは一連の「F(フューチャー)」シリーズの2番めであり、ミニバンのF100、クーペボディのF200、3輪車のF300、スポーツカーのF400といった仲間が存在します。
そしていずれのFシリーズも個別の「未来」を表していて、F200だと(当時は珍しかった)ドライブ・バイ・ワイヤを実装しており、車両の操作を(ドアとセンターコンソールに装着された)2本のジョイスティックにて行うといった特徴も。

なお、当時(1996年)目にした文献によれば、メルセデス・ベンツはこの「ジョイスティック操作」を実際に市販モデルに取り入れることを検討しており、アクセルやブレーキなどのペダル、ステアリングホイールのかわりをこれら2本のボタン付きスティックにて担当させることとしたわけですが、実験に実験を重ねた結果、「微妙なコントロールが難しい」「若者はともかく、高齢者はジョイスティックに親しんでいないので操作がうまくできない」ことを理由に不採用となっています。

たしかにこういった「積車への積み下ろし」だと、なかなか神経を使う作業になるのかもしれませんね。

そしてダッシュボードいっぱいに広がるディスプレイにはちゃんと意味があり、現代のクルマに採用される「トラフィック・サイン・ディテクション(走行している場所の制限速度を読み取り、速度を超えるとドライバーに警告してくれる)」などを備えます。
ほかにはCDやDVDの情報、カーナビゲーションや車載電話が備わり、これも当時は画期的だった「ワイヤレスヘッドホン」で音楽を聴くことができるといった機能も。

ちなみにですが、これらFシリーズに用いられていた技術のうちいくつかは実用化に結びついており、ドライブ・バイ・ワイヤ(さすがにジョイスティックではないけれど)のほかだと「ハイパースクリーン」「アクティブボディコントロール」といったものも。

なお、ドアはケーニグセグのように「ちょっと外に出て」しかし斜め上に開くという構造を持っており、これは「いかにスペースを取らない状態で快適に乗降を行うようにするか」という配慮なのかもしれません(コストの問題にて実用化されなかったのだと思われる)。
ちなみにドアハンドルはフラシュマウント、そしてウインドウ類はシームレスに繋がることで空気抵抗を低減し、後方確認はドアミラーではなく「カメラ」にて行うなど、やはり現代のクルマにつながるコンセプトも数多く見られます。
メルセデス・ベンツはいつも時代の先を走っていた
なお、メルセデス・ベンツは「自動車を発明した」ほか、その創業者であるカール・ベンツは「人類初の運転免許取得者」だったそうですが、メルセデス・ベンツは自動車を発明したという社会的責任上、「より遠くへ、より速く、より安全に」という理想を掲げており、そのためにはずいぶん昔から様々な技術をコンセプトカーへと反映させています。
中には実現したものもあり、中にはそうでないももあり、しかし20年以上が経過して実用化された技術も少なくはなく、こういったコンセプトカーに込められた「志」はメルセデス・ベンツのエンジニアたちにしっかり受け継がれているということもわかりますね(一過性のものではなく、ちゃんと継続して研究されている)。

メルセデス・ベンツF200イマジネーションを紹介する動画はこちら
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参照:TheTFJJ