| 現在価格については非公開、ただし新車がもう一台購入できるくらいとなるのは間違いなさそう |
ここまでの改造ができるチューナーはマンソリーをおいて他にないだろう
さて、マンソリーがメルセデス・ベンツGクラス(ゲレンデ)をベースとした「マンソリー・グロノス・クーペEVO C」なるコンプリートカーを発表。
このクルマに関するトピックは山のようにあれど、最大の特徴は「3ドア化し、さらにドアを観音開きにした」ということ。
マンソリーは少し前にも「観音開き」へとカスタムしたメルセデス・ベンツGクラス、「3ドア」へとカスタムしたランボルギーニ・ウルスを公開していますが、このマンソリー・グロノス・クーペEVO Cはそれらの技術を総集した「集大成」と言って良さそうですね。
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メルセデス・ベンツGクラス「マンソリー・グロノス・クーペEVO C」はこんなクルマ
そこでこのマンソリー・グロノス・クーペEVO Cを見てみたいと思いますが、この個体は見る角度によって色味の変わるカラーシフト塗装を持ち、ボディカラー名は「フルディウムペイント・クロームアトモスフィア」だと紹介されています。
ただしこのマンソリー・グロノス・クーペEVO Cは8台が生産される予定だといい、注文者は内外装を好きなカラーにて仕立て上げることができるようですね。
このマンソリー・グロノス・クーペEVO Cを製作するに際し、通常のメルセデス・ベンツGクラスからドアを取り外すことから始めることになりますが、なんとボディをいったんカットしてBピラーを後方に移動させている、とのこと。
そして従来のCピラーがなくなったため、サイドに長いガラスパネルを装着し、カットした後部座席ドアでボディサイドを「埋める」わけですね。
さらにマンソリーはロールス・ロイス風にドアを「逆開き」へと変更していますが、このためにヒンジをAピラー側からBピラー側へと移動させ、さらにドアハンドルの位置も変更しています。
つまりはBピラーの移動、そしてヒンジの移動という「とんでもなく難易度の高い作業」が一つの車両にて行われているということになり、難易度が高い理由は「車体の強度を担保する部分を切り取って移動させること」、そして「ドアのヒンジという高い強度が求められるパーツを移設すること」、さらに「ちょっとでもずれることが許されない開閉部分を弄ること」。
こういった改造はほとんどのチューナー(というかマンソリー以外はすべて)が手を付けたがらない部分であり、しかしマンソリーはあえてそこに手を入れており、これは自社の技術に対する自信の現れだと考えていいのかも。
そのほか、大量に鍛造カーボンファイバー製パーツが投入され・・・。
ルーフやフロントバンパーにはイエローのLEDライトバーが仕込まれ・・・。
発光するとこう。
もちろんマンソリーだけあってエンジンにも手が入り、その出力を900馬力、1200Nmにまで高めていますが、これによって時速100キロメートルを3.3秒で加速するとアナウンスされていて、しかし最高速度は時速250キロに制限されている、とのこと(車高の高さに起因する安全性、そしてタイヤの性能によるものだと思われる)。
メルセデス・ベンツGクラス「マンソリー・グロノス・クーペEVO C」のインテリアはこうなっている
そしてこちらはメルセデス・ベンツGクラス「マンソリー・グロノス・クーペEVO C」のインテリア。
もちろん細部に至るまで仕様を指定でき、「防弾仕様」も選べるようですね。
この車両はホワイトレザーにゴールドという仕様を持っており、ニーレスト、アームレスト、ドアインナーパネルの一部にはタンレザーを使用していますが、これはマンソリーいわく「インテリアが単調にならないように」。
フロントシートを倒すと後部座席にアクセスできますが、後席は前席に劣らず豪華仕様となっています。
なお、ランボルギーニ・ウルスの3ドア仕様(マンソリー・ヴェナタス・クーペ EVO C)では、後部座席への乗降を容易にするため、前席のシートバックが「大きく倒れる」ようにシートが改造されており、このマンソリー・グロノス・クーペEVO Cでも同様だと考えてよいかと思います。
ノーマルだと「マット仕上げの金属調」を持つパーツはゴールドへ。
スイッチ、コントローラー(のトリム)もゴールド仕上げ。
カーペット、そしてマットもキルティング仕上げのレザーへと置き換えられています。
スカッフプレートはカーボンファイバー製、そしてカスタムメイドであることを示すレターが入ります。
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参照:Mansory