| 塗装工程はもちろん、マスキングを考慮すると非常に手間と時間がかかっているものと思われる |
今後はさらなる高度なパーソナライズ内容を持つカスタムカーが登場する気配も
さて、マンソリーはちょっと前にドバイにショールームを開き、その記念限定モデルとしていくつかの「グラデーション」ペイントを採用した車両を公開していますが、今回はそのグラデーションに加えてグラフィックを加えた「アルゴリズム・フェード」と命名された特殊なペイントが施されたメルセデス・ベンツGクラス(ゲレンデ)を発表。
これはマンソリーが新しく開始したビスポーク・プログラムによってカスタムされたもので「極限のパーソナライズ」を顧客に提供したとされるワンオフモデルです。
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アルゴリズム・フェードが採用されたマンソリー製メルセデス・ベンツGクラスはこんなクルマ
今回のカスタムのベースとなるのはメルセデスAMG G63で、フロントバンパー、フェンダートリム、リアエプロン、ルーフスポイラーなどがマンソリー得意のフォージド(鍛造)カーボンで仕上げられています。
これはマーブル(大理石」のようなテクスチャを持つことが特徴で、そのため非常にエキゾチックな雰囲気を醸し出すことに成功しているようですね。
フロントはターコイズ、リアはブラックというカラーリングですが、途中にグラフィックを挟むことで現代風な表情も。
なお、マンソリーだけあってメルセデスAMG G63のパワートレインにも手が入り、その4.0リッターV8ツインターボエンジンの出力は850馬力に。
ノーマルの出力が585馬力であることを考えると非常に大きなパワーアップですが、これはターボチャージャーの入れ替えなど大掛かりなチューニングによって達成されたもので、他にもダウンパイプ含むエキゾーストシステムの総入れ替え、さらにはECUの打ち替えも行われています。
この「850馬力」によって0−100km/h加速は3.5秒、最高速は250km/hにまで引き上げられており、この数字はちょっとしたスーパーカーにも匹敵するもので、「さすがマンソリー」でもありますね。
なお、このアルゴリズム・フェードはボンネットやルーフにも再現されており、あらゆる角度から見てもスペクタクル。
一方でエンブレムやスペアタイヤカバーにはターコイズのアクセントも見られ、全体を引き締めているようですね。
ホイールは23インチ、そしてグロスブラックにペイントされ、センターキャップにはターコイズのリングが設けられています。
ブレーキキャリパーは前後ともターコイズ。
リアには850馬力を示す誇らしげなマンソリーのプレート。
アルゴリズム・フェード・バイ・マンソリー(メルセデス・ベンツGクラス)のインテリアはこうなっている
そしてこちらはこのメルセデス・ベンツGクラスのインテリアですが、見ての通り「全」張替え。
シートやダッシュボードにはホワイトのパイピングも。
ステアリングホイールのスポーク、ダッシュボードやドアインナートリムに取り付けられたパネルは怪しげなトーンにてペイントされています。
「波」状の文様をブラックとターコイズにて再現しているようですね。
シートスイッチカバーにも同様のペイント。
シートはキルティングに、そしてルーフやシートベルトまでもがターコイズへと変更されます。
キルティング部分には複雑なカッティング(3Dエンボス)が施され、その内側はホワイト。
座るのがもったいなくなってしまうような繊細なフィニッシュです。
ルーフには「スターライト」。
これらカスタムの総額がどれくらいかかっているのかはわからないものの、いかなる費用を支払ってでも思い通りのクルマを作りたいという人は少なくないはずで、そういった人々の希望に応えるためにマンソリーはドバイに拠点を開設したのだと思われ、これからも「こんなことまでできるのか・・・」という内容を持つワンオフモデルが多数登場することになりそうですね。
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