メルセデス・ベンツが新型CLAのティーザー画像を公開。同社のデザイン変革速度は「スロー」であり、そのため新型車でも既視感が拭えない

Image：Mercedes-Benz

｜　新型メルセデス・ベンツはまず「ピュアエレクトリックカー」としての公開となりそうだ　｜

今後内燃機関搭載車が追加されるかどうかはわからない

さて、メルセデス・ベンツが第39回エルビュエールファッション祭にて次世代CLAクラスの先行公開を行い、この車両は「エルク王」と命名されています。

なお、この「エルク王」という用語は、1950年にドイツの出版物『Auto, Motor und Sport』がメルセデス・ベンツ180のプロトタイプを表現するために用いたもので、現在では正式にプリプロダクションデザインを示すために使用されているのだそう。

新型メルセデス・ベンツCLAはこんなクルマに

このメルセデス・ベンツCLA「エルク王」は車両全体にわたるビニールラッピング、プラスチックカバーが付いた奇妙なホイールを指していますが、それらを踏まえたとしても、その下には「生産モデル同様の個体」が隠れていることがわかりますね。

2025年モデルとして発表される新型メルセデス・ベンツCLAクラスは、全体的にスリムでありながらシャープな形状を持ち、各ドアにはいくつかのフェイクパネルが見られますが、これらをみる限りでは大きくデザイン言語の変更がなされるわけではなく、原稿からの”進化的な”デザイン変更であるように思われます。

参考までに、BMW、アウディに比較するとメルセデス・ベンツのデザイン路線の変更は非常に緩やかという印象があり、少しづつしか変わらないために「あまり変わらない」というイメージもありますが、その反面でメルセデス・ベンツはコンセプトカーにおいてはラディカルなデザインを採用することが多いもよう。

Inspired by responsible design: Logan Monroe Goff was awarded with the Mercedes-Benz Sustainability Prize at the 39th Festival d’Hyères. #MercedesBenz #CLA #MercedesBenzFashion #Hyeres39 pic.twitter.com/c2KuryxBMR

— Mercedes-Benz (@MercedesBenz) October 13, 2024

一方、わかっていないのは「パワートレーン」で、しかし（すべてのグレードがそうではないとしても）電動化がなされることは間違いなく、というのも昨年公開されたコンセプトカー、今回公開されたティーザー画像は電動車両を予感させるものであり、フロントフェイスの三つ星周辺には多くのカモフラージュが施されていたため（つまり吸気を要しないことを意味する）。

さらに右のリアフェンダーには充電ポートを隠すフラップがあり、そして反対側やリアバンパーには別のポートが見えないため、これはプラグインハイブリッドではない（つまり給油口を備えないピュアEVである）可能性が高いのでは、と考えられます。

参考までに、これまでに公開されたスパイフォトだと、新型メルセデス・ベンツCLAには「AMGバージョン」が存在することが明らかになっていますが、ベールモデルのCLA含め馬力、車両重量、価格などがすべて謎のままとなっており、正式発表を待ちたいところですね。

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参照：Mercedes-Benz