| ポルシェコレクター、ジェリー・サインフェルド。ポルシェ愛を語る |
ポルシェがそのオーナー向け機関紙「クリストフォーラス」にて、ポルシェコレクターとして有名なジェリー・サインフェルド氏(アメリカのコメディアン)の特集を組んでいます。
特集内では「独自のユーモアの持ち主」と紹介し、一問一答といった形でジェリー・サインフェルド氏の人となりを紹介。
ちなみにジェリー・サインフェルド氏はちょっと前に「911Rは自分のアイデアで、ポルシェがそれを盗んだ」とラジオで発言したことが。
経緯としてはジェリー・サインフェルド氏がポルシェの人と「装備を簡略化した、シンプルな911があったらいいよね」と話をしていて、その後音沙汰がなく、イキナリ発売されたのが911Rだった、としています。
たしかに今回の問答でも「エアコンはなくてもいい」と応えており、とにかくシンプルを好む人のようですね。
それはともかくですが、今回クリストフォーラスに紹介されている、ジェリー・サインフェルド氏のコメントの一部を見てみましょう。
ポルシェ911は最高のエンジニアリングとインテリジェンスを表している
ジェリー・サインフェルド氏はとにかく膨大な数のポルシェをコレクションしていることで知られ、過去には何度か同氏のコレクションが大量処分処されことも。
それでもどんどんコレクションは増え、また入れ替えられているようです。
以下がポルシェからの質問にジェリー・サインフェルド氏が応えたものですが、クルマの運転を純粋に愛していることがわかろうというもの。
そして、人生の転機として、最初のポルシェを購入した日を記憶しているのは驚くべきことでもありますね。
愛とは何ですか?
唯一大切なものです。調子はいかがですか?
悪くないですよ。ポルシェ 911 を端的に表すなら?
最高峰のエンジニアリングとインテリジェンス、美を極めたフォルム・ランゲージが融合した真のスポーツカーです。貴方を幸せにしてくれるささやかなこととは何でしょう?
ギアチェンジをする時。ウィンカーを出す時。そしてテールゲートを閉める時に幸せを感じますね。911 をドライブするとき絶対にやらないことは?
運転中の食事です。お気に入りのルートはどこですか?
カリフォルニア州のマリブにあるエンシナルキャニオン・ロードです。貴方の興味を引くものは何ですか?
自分の子供たちです。違う意味では、走行中の車から何かが落ちたら気になります。無人島に 3 つのアイテムを持っていけるとしたら?
356 スピードスターと 964 RS と 918 スパイダーですね。911 になくても大丈夫なものは何ですか?
少なくともエアコンは候補のひとつです。911 の中で不可欠なものは何ですか?
ステアリングホイールです。一番高価な所有物は何ですか?
1970 年製のタルガ・フローリオ優勝マシーン、シャシーナンバー008 のポルシェ 908/03 です。貴方の人生における 911 モーメントは?
1988 年 1 月 20 日に最初の 911 を購入した時です。このブラックのカレラは今でも所有しています。
クリストフォーラスでは「最高のレーシングシューズ」の紹介も
そしてクリストフォーラスではジェリー・サインフェルド氏の他に、「チッチョのレーシングシューズ」を紹介。
タルガ・フローリオに参加した、そしてそこで優勝した多くの選手が愛用したレーシングシューズとして紹介されるのはフランチェスコ・リベルト氏、愛称「チッチョ」氏の作るもの。
シチリア島の中心であるパレルモから山間へと駆け上ったところにその店があるとのことですが、ペダルの感触がダイレクトに伝わる柔らかい革を使用しており、かのジャッキー・イクスも愛用者であった、と紹介されています。
顧客は世界中にいるそうですが、顧客の要望を聞きながら、そして足を採寸して作るということなので、おそらくは現地に出向かないと作ってもらうのは難しそう。
現代のクルマは繊細なクラッチ操作、それに関連するアクセル操作(ダブルクラッチなど)が不要になったということもありドライビングシューズともどもレーシングシューズの重要性が薄れているように思われ、最近ではその存在自体があまり語られなくなるようになったように思います(狭い足元で3つのペダルを操作するという必要性もなくなった)。
しかしながらやはりクルマの運転というのは一つの儀式であり、ジェリー・サインフェルド氏が「911をドライブする時、運転しながらの食事は絶対にしない」という流儀を定めているのと同様、クルマを運転するときに着用するシューズやグローブについては(どんなにクルマの運転がイージーになろうとも)こだわりを持ち続けたい、とも思います。
VIA:Christphorus