| やはりターボ系は時間が経過すると”色褪せる”? |
ポルシェ911は、ポルシェにおけるフラッグシップですが、その「もっとも高価な911」シリーズが”911ターボSカブリオレ・エクスクルーシブ・シリーズ”。
当初は「クーペのみ」で発表されるも、その後こっそりと「カブリオレ」が追加されたことも判明しています。
この高価な911は、991.2世代の911ターボSをベースに製造されたもので、ポルシェのパーソナリゼーション部門、「エクスクルーシブ・マヌファクトゥア」のリニューアルを記念したもの。
出力はノーマル比+29馬力の607馬力まで高められ、0-100キロ加速は2.9秒、最高速度は330キロに向上。
ボディカラーは「ゴールデンイエロー・メタリック(グレーとブラックもある)」、カーボンファイバー製のストライプが入り、随所にブラックとカーボンの加飾が施されています。
ターボ系はGT系に比較するとその価値が下がりやすい
もちろん、この911ターボSカブリオレ・エクスクルーシブ・シリーズは「限定」となり、クーペが500台生産、北米の需要にあわせてカブリオレが200台追加で生産されることとなっていて、ある意味では991台限定の「911R」よりも希少な存在。
今回、その911ターボSカブリオレ・エクスクルーシブ・シリーズ・カブリオレ(ポルシェの限定モデルはいつも名前が長い)が中古市場に登場し(シリアルナンバー31台)、その価格は邦貨換算で約3500万円の値付けとなっています。
おそらく、これは北米での新車価格よりも「安い」値付けだと思われ、かなりお買い得だと言えそうですが、911の限定モデルは「GT系」だと”非常に”高い価値を維持するものの、「ターボ系」は大きく価格が下がることも。
思うに、GT系のピュアさは時間が経過しようとも色褪せず、しかしターボ系に使用されるテクノロジーは、時間が経過すると「新しいもの」へと取って代わられ、その輝きを失ってしまうのかもしれません。
このホイールは「ブラックにゴールド」のラインを入れたように見えますが、実は「先にゴールドでペイントし、その後上からブラックに塗り、さらにエッジをレーザーで焼いてゴールドを露出させた」という凝った工程を経て実現されています。
画像では判別が難しいものの、ブラックに見えるストライプは「カーボンファイバー」。
インテリアも特別性で、カーボンファイバー他高級素材、専用の加工がふんだんに使用されています。
シートはブラックレザーにゴールドのステッチ。
フロントウインカーは北米仕様の「オレンジ」。
今見ると随分レトロな雰囲気ですね。
シートにはパンチング、そしてオレンジのライン。
もちろんボディとの共通性をもたせたものですが、このシートと同じ仕様を持つ専用バッグ、腕時計も限定発売されています(実際の車両に使用されるのと同じ素材で作られる)。