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米ポルシェ専門ショップが356「クーペ」の屋根をぶった切ってスピードスター化。オリジナルより品質が高そうなそのカスタムを見てみよう

2020/01/01

| エモリー・モータースポーツは、現在ポルシェ356のカスタムでは飛び抜けている |

356や初代911など、クラシックポルシェを専門にカスタムしているアメリカ西海岸の「エモリー・モータースポーツ」。
とくに356のカスタムを得意としていて、単にレストアやカスタムを行うだけでなく、毎日乗れるように「964世代の」ドライブトレインを移植したことも。

そして今回公開されたのは1959年製のポルシェ356ですが、もともとは「クーペ」であった車体の屋根をぶった切ってスピードスター化するという荒技を見せています。

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ルーフを切ったのは「クルマ愛」から

なお、ルーフをカットしたのは、このポルシェ356が「事故にて、修理不可能なレベルの破損をルーフに負っていたため」。
よって、非常にめずらしい、後にスピードスターへとコンバートされたクルマということになりますが、エモリー・モータースポーツでは”Speedster”エンブレムを装着せず、というのも「もともとクーペであり、しかし本来は修理不能として朽ち果てる運命だった車両を、我々ができるかぎりのことをして蘇らせた」というプライドが根底にあり、「クーペであった頃を忘れないように」ということなのかもしれません。

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なお、もともと1.6リッターであったエンジンは2.4リッター(205馬力)へ。
こちらは「2400」エンブレムが追加されています。
車体重量はわずか839キロとのことなので、非常に俊敏な動きを楽しめそうですね。

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そしてこの205馬力というのは、設計当時の「予想外」の出力でもあり(当時の356Bで90馬力)、そして年式を考えると補強は必須。
よって足回りも強化され、リヤサスペンションは独立懸架へと改められています。
ショックアブソーバーはKONI製(調整式)、ブレーキローターとキャリパーはカスタムメイド、とのこと。

このトノカバー(コブ)はもちろんオリジナルの356スピードスターにも存在せず、エモリー・モータースポーツのオリジナル。
素材はアルミ、そしてハンドメイド。

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なお、エモリー・モータスポーツはこういったパネルやヒンジ、ビスについても妥協せず、高い工作精度とフィニッシュを求めることでも知られます。

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本来フロントフードの先端にあるドアハンドルは除去。
しかしながらフードを開けずとも給油できるよう、フード中央にはホールが設けられています。

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ボディカラーは「アクアマリン」。
撮影のロケーションも抜群ですね。

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フロントフェンダーにはモービルのペガサス。

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ホイールは15インチサイズで、ちょっと変わった構造を持っていますね。

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インテアリアももちろん完全に張り替えられていますが、これはオリジナルの356スピードスターを踏襲している、とのこと。

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シートやドア内張りにはレッドレザーが使用されています。

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メーターもリフレッシュ。
文字盤、ガラス、クロームのリングなど「新車同様」ですね。

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エモリー・モータースポーツはほかにこんなカスタムを手掛けている

エモリー・モータースポーツ(Emory Motorsport)は、上述の通りクラシックポルシェのカスタム/レストア(レストモッド)を得意としますが、ここでいくつかを紹介してみたいと思います。

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