| その作業には大胆さと繊細さが同居する |
カスタムの要望があれば世界中どこへでも出かけてゆき、顧客の911をカスタムするRWBの代表、中井啓氏。
これまでにもアメリカやドイツ、イギリス等へ出向いて911をワイドに改造していますが、今回はブラジルからの動画が到着。
しかも1度に三台もカスタムしており、その工程が30分の動画に収められています。
RWB(ラウヴェルト ベグリッフ/RAUH-Welt Begriff)は中井啓氏が日本(千葉県)にて始めたチューニングブランドで、もともとは中井氏自身が国産車でドリフトをしていたことから走りの世界に足を踏み入れたとのことですが、その後ポルシェにて走りを求めることに。
当時は低年式のポルシェが比較的安く手に入り、しかしそれをどう格好良く見せるかということで誕生したのが現在の「オーバーフェンダー+巨大リアウイング」というスタイルにつながったようですね。
今回は3世代に渡って911をカスタム
そして今回の動画では、930、964、993という異なる3世代のポルシェ911をカスタムする様子を見ることができます。
こちらがその中井氏ですが、そのカスタムは「顧客の要望に従う」のがRWBのスタイルで、まずは顧客と打ち合わせを行い、そこでどんな風に仕上げるかを決めてゆくようですね。
こちらが中井氏とともに世界を旅するリモワ。
中井氏のトレードマークの一つです。
以前には、中井氏とリモワ、ポルシェ911を題材にしたイラストも公開されていますね。
RWBの中井氏とポルシェ911とを「アキラ風に」アレンジしたイラストがあった!ほかにも「ドラゴンボール×アキラ」など多数が存在
RWBポルシェはこうやってカスタムする
そこで早速作業開始。
オーバーフェンダーを装着するにあたっては純正フェンダーをカットする必要がありますが、ためらいもなく電動ノコギリでサクっとカット(けっこう簡単に切れるのにはびっくり)。
取り付けるオーバーフェンダーを車体に合わせて細かく調整。
このあたりは経験値がモノを言う部分で、大胆かつ繊細な作業の腕前が光ります。
オーバーフェンダーを仮止めし、ドリルでフェンダーごとボディに穴を貫通させます。
バンパーも交換することになりますが、これは裏面に貼るメッシュを切っているところ。
メッシュを貼って裏面からペイント。
ちょっと意外ではあるものの、このほか開口部などから覗く部分はマットブラックに塗って目立たなくするなど細かい配慮がなされています。
一見すると大雑把に見えかねないRWBポルシェですが、こういった繊細な作業が(RWBが)支持される理由の一つなのでしょうね。
前後バンパーを取り付けた後は隙間をコーキング。
そしてフェンダーの内側もきっちりペイントしていますが、こういった作業を見るに、中井氏は完璧を期す職人気質を持っているように思われます。
取り付けが完了した状態。
リアから見るとこう。
リアスポイラーは「ダックテール」ですね。
こちらは993。
この993をカスタムする様子も動画に収められています。
リアウイングは「ダブル」。
こちらは930。
やはり動画内にてカスタム工程を確認可能。
VIA:FlatOut Brasil