| EV時代に突入すると、チューナーの仕事は一気に減ってしまいそうだ |
ガソリン車時代の「定番チューン」はどれも航続可能距離を悪化させてしまうものばかり
さて、マンソリーがポルシェ・タイカンのカスタムプログラムを公開。
マンソリーにしては「地味」なカスタムではありますが、ピュアエレクトリックカーの場合、これまでのガソリン車のように「空気抵抗を増加させるスポイラー」「転がり抵抗や慣性重量が増加する大径ホイールや幅広タイヤ」を装着してしまうと、自動車メーカー各車が「血がにじむような」努力をして伸ばした航続可能距離が一気に減ってしまうため。
加えて、EVだとバッテリーやモーター、プログラムに手を入れることは事実上不可能であり、よってチューニングメーカー各車は「どうやってEVに手を入れてゆくか」ということについて頭を悩ませているのかもしれません。
マンソリーによるポルシェ・タイカンはこういった内容を持っている
そこで今回リリースされたマンソリーによるポルシェ・タイカンですが、マンソリー得意の鍛造カーボンファイバーでドレスアップ。
フロントにはウイングレット付きのスプリッターが装着され、ヘッドライト両サイドのダクト、ボンネットとフロントフードとの間にもカーボンファイバー製のエアアウトレットが装着されることに。
サイドシル、充電リッドから伸びるカーボンファイバーに加えてドアミラーカバーにも整流効果を考慮したカーボンファイバー。
リアだとトランクリッドスポイラーにディフューザーが装着されています。
なお、ホイールも当然のごとく交換済みとなり、リアホイールは若干広くなっているようですね。
インテリアのカスタムだと内装の張替え程度に留まりますが、EVを購入する人は(ガソリン車に比較して)クルマをカスタムする比率が低いと思われ、かつ高価なEVを購入する人は効率性を重視したり環境負荷を嫌う人が多いと想定されるため、やはり「EVのカスタム需要」は期待薄かもしれませんね。
そのほかにもタイカンのカスタムに名乗りを上げるチューナーも
そして北米からはビビッドレーシングがタイカンのカスタムに名乗りを上げており、こちらはタイカンを3Dスキャンし、ボディにぴったりフィットするエアロパーツを作成しています。
内容としてはフロントスポイラー、サイドスカート、リアディフューザー、そしてダックテールスポイラー。
ホイールも交換されローダウンされているように見えますね。
これらもやはり「抵抗」が増えることになり、本来の性能を阻害することになるのかもしれません。
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参照:Mansory, Vivid Racing