| フェラーリ同様、最近のポルシェはそのルーツを明確に示すための行動を取っている |
ただし同時に「未来」を示しているのもフェラーリ同様
さて、この夏の様々なイベントに向け、自動車メーカー各社が限定モデルやニューモデルの発表準備を進めているところですが、アストンマーティンは「息を呑むような2つの新型車」の発表を予告しており、ポルシェは911GT3 RS、そしてランボルギーニはウラカン・ステラートもしくは(フェイスリフト版の)新型ウルスを発表する可能性が大。
そんな中、どうやらポルシェは356にインスパイアされた「ヘリテージ(正式名称は不明)」を発表するのでは、というウワサが出ています。
ポルシェ356インスパイアの限定モデルは「生産100台のみ」?
このヘリテージモデルについて、ほぼわかっていることがなく、ウワサだと「限定100台」「オプションがほとんどない(つまりは指定された仕様しか選べない)」ということくらいで、ベース車すら不明ではあるものの、これは「911以外にはないだろう」とも考えています。
ちなみにポルシェは先日にも911の限定モデル「スポーツクラシック」を発表したところですが、この他にも「911ST(かつて911に設定されたレーシングバージョンの復刻)」が登場する、というウワサもあるもよう。
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さらには「RS」なるスパルタンモデルも少量生産にて発売されるんじゃないかという話もあり、しかしこのあたりはすべて根拠の無い話でもあるので、事実がどうであるかはポルシェの発表を待つよりほかはなさそうです。
ポルシェ356とは?
ポルシェ356は、1948年6月8日にはじめて「ポルシェの名を冠した最初のクルマ」として認証を受けており、当初のモデルにはフォルクスワーゲン製の1.1リッター空冷式水平対向4気筒エンジンが搭載され、最高出力は35P、そして車体重量はわずか585kg(最高速度は135km/h)。※ポルシェによる解説はこちら
356A、356B、356Cへと改良を続けつつ1965年まで生産が続けられ、ボディ形状はクーペのほかにカブリオレ、スピードスター、ロードスターが存在します。
「356」とはポルシェ社内の開発コードで、設計と開発を行ったのはポルシェ創業者であるフェルディナント・ポルシェの息子であるフェリー・ポルシェ(フェルディナント・アントン・エルンスト・ポルシェ)。
もちろんその思想はのちの911へと受け継がれることになりますが、ポルシェはこの「1948年の356」を自社の公式な歴史の起点としており、しかし356の前には「タイプ64」と呼ばれる、公的にはポルシェの歴史に登場しない「356の前身」的な存在も。
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ちなみにですが、先日ポルシェはアメリカ市場限定にて、1952年の356をイメージした「911カレラGTS カブリオレ アメリカ エディション」を発売しており、ポルシェが356を今後も「自社のレガシー」として活用したい意向があることは間違いなく、よってここで「356オマージュの911カレラ」が新たに追加されるというのも納得です。※ただ、今回発表されるかもしれない356オマージュのヘリテージモデルについては、カラーのみではなく、ボディ形状やディティールも大きく変更されるものと思われる
加えて、その発表の場が伝統的なペブルビーチになるであろうというのも信憑性の高い話でもあり(356オマージュ発表の場としては最適でもある)、続報に期待したいと思います。
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参照:TheSupercarBlog