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北米にてポルシェ911 GT3が受注停止、公式サイトからも削除される。「需要がはるかに供給を上回り、これ以上注文を承ることができなくなりました」

北米にてポルシェ911 GT3が受注停止、公式サイトからも削除される。「需要がはるかに供給を上回り、これ以上注文を承ることができなくなりました」

| ポルシェ911 GT3は現在望みうる最高のスポーツカーの一つであることは間違いない |

さらにはこの動力性能をマニュアル・トランスミッションで操ることができるというのは大きな魅力である

さて、米カーメディアによれば「ポルシェ911GT3の注文ができなくなった」とのこと。

実際のところ北米のポルシェ公式サイトからは911GT3の記載が消えており、これについてカーメディアがポルシェの北米法人に連絡を取ったところ、以下の回答がなされたと報じられています。※ポルシェジャパンのサイトにはまだ情報が掲載されている

「911 GT3 は注文できなくなりました。生産終了が近づいているため、これを反映してPorsche USAのウエブサイトから削除されました。」

ポルシェ・カーズ・ノース・アメリカの製品コミュニケーション責任者 フランク・ヴィースマン

いったいなぜポルシェ911 GT3は受注不可に?

911GT3の受注が終了してしまったのは「モデルライフ末期」だからであり、そして現時点での受注台数が「予定している生産期間分すべてを埋めてしまったから」ということになりますが、この人気ぶりには改めて驚かされるところです。

ポルシェは911GT3の生産台数の制限については明確に言及しておらず、そしてこの生産台数が限定されるのは「意図的に制限している」のではなく、生産工程が複雑であるために(より多く作ろうとしても)どうしても生産台数が限られてしまうからだと認識しているものの、ポルシェの努力にもかかわらず、常に需要が供給をはるかに上回っているということになりそうですね。※ポルシェとしては、作れるだけ911GT3を作りたいはずである

参考までに、ポルシェは2024年上半期においてワールドワイドでの販売を7%(前年比で)落としており、そして今後は「更に落ち込むだろう」と見られています。

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一方で911シリーズについてはGT3はじめ、ほぼすべてのラインアップに対して需要が追いついておらず、フェイスリフトされたばかりの新型911カレラGTS(992.2)についても「(日本では)ほとんど受注締め切り状態」。

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もうひとつ参考までに、911シリーズは非常に利益率が高く、そして現時点では販売の16%を占めているので(小さい数字ではない)、これを増産してすべての需要を満たすだけ生産すればいっきに販売台数も回復し利益水準も押し上げられるんじゃないかと考えたりするのですが、もちろんポルシェの偉い人も同じことを考えているはずで、そして実際に「増産されない」ということは「どうやっても増産できない」ということなのだと思われます(ポルシェ、そしてフォルクスワーゲングループは利益に対して非常にシビアであり、利益を見逃すようなことはしない)。

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今注文できるポルシェ911は「ごくわずか」

そして911GT3が注文できなくなった今、北米でオーダーできる911シリーズは「911カレラのクーペ、カブリオレと911カレラGTSのクーペ、カブリオレ、タルガ(992.2)、911ターボとターボSのクーペとカブリオレ(992)、911GT3 RS(992)」の10モデルのみで、最大で30近くまでモデル展開がなされたことを考慮するとやや寂しい限りです。※911GT3 RSの受注を受け付けているのはちょっと意外である

さらには現在新型(992.2)911ターボシリーズのプロトタイプも目撃されているため、おそらくはそう遠くない将来に911ターボ/911ターボSの受注も停止され、911GT3RSもそれを追う形となるのかも。

なお、結局のところ生産枠を申請していた911GT3RSについては前期型(992)では回ってきそうになく、後期型911GT3RS(992.2)が発表された後、もういちど列に並び直すことになりそうです。

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参照:CARBUZZ

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