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英レーシングファクトリーもポルシェのコーチビルドに参戦。RMLグループがこれまでの知見を総動員してル・マン・ハイパーカーにインスパイアされた「P39」を発表

英レーシングファクトリーもポルシェのコーチビルドに参戦。RMLグループがこれまでの知見を総動員してル・マン・ハイパーカーにインスパイアされた「P39」を発表

Image:RML Group

| おそらくこのRML P39は完全なる「公道を走ることができるレーシングカー」となりそうだ |

同社はこれまでに多数のレストモッドを手掛けており、その技術はまず間違いがないだろう

さて、英国のレーシングファクトリー、RML(レイ・マロック Ltd.)グループがその40周年を祝い「4つの特別プロジェクトを展開する」と発表。

この4つのプロジェクトとはポルシェ911のコーチビルドを含むコンプリートカーの製作で、現時点では販売台数や価格についてはナゾのまま。

なお、RMLグループはレーシングカー作成ノウハウを活かし独自車両の製作も行っており、少し前にはフェラーリ250GTへのオマージュとなる車両を30台のみ限定にて製作し販売したことも(同社はフェラーリのレストア技術の高さでも知られている)。

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RMLグループはこんな「4つのプロジェクト」を計画している

そこでまずわかっている範囲で「4つのプロジェクト」について触れてみると、まずひとつは画像が公開されている「P39」なるポルシェのコンプリートカー。

RMLによれば、このクルマはル・マン・ハイパーカーに触発されたもので、そのハンドリングとスピードは通常のクルマの「遥かに上」、そして顧客は予算や用途に応じて細かくスペックを調整できるのだそう。

見たところ流れるようなボディワーク、ワイドな前後フェンダーを持ち、リアウインドウは「レス」、かわりにルーフからリアにかけてエアスクープが取り付けられています。

加えて車幅いっぱいのリアウイングなど、たしかにル・マン・ハイパーカーのような出で立ちですね。

RML-Porsche (2)

そしてもうひとつは「P40」と呼ばれるクルマで、こちらの画像はないものの、「P」という文字からしてポルシェをベースとしたカスタムカーなのかもしれません。

ただしP39よりも一層過激な仕様を持ち、走行できるのはサーキットに限定され、F1に採用されるテクノロジーを取り入れることでレーシングカーに求められるスピードとハンドリングを実現する、とのこと。

それに次ぐ3番目のプロジェクトは逆に「日常性」を重視したものとなるといい、ベースとなるのは(初代)アストンマーティン・ヴァンテージ、しかしボディをフルカーボンファイバーで作り直しつつも軽量化とアップデートを実現した「スーパークラシック」。

RMLはこのクルマにつき、グランドツアラーとしてのゆったりとしたドライブを過ごすために必要なすべての快適さ、そして十分なパフォーマンスを持つ、とのこと。

最後の1台はどうやらEVとなるようで、VarEVoltと呼ばれるバッテリーモジュールを搭載し、RMLグループの実力を示すべく、現在の「EVが持つ記録」を塗り替えるべく挑戦が行われる、とも。

RMLグループはこんな会社

このRMLグループは、正式にはRay Mallock Ltd. として登録されており、英国のウェリングバラに拠点を置く高性能エンジニアリングおよびモータースポーツ関連会社。

創設者のレイ・マロックは元レーシングドライバーで、1982年から1984年にかけ、アストンマーティンのエンジンを搭載したグループCレーシングカーを駆って世界耐久選手権を3年連続で制覇し(しかもプライベーターとして)、その後C2クラスに移行して1986年には優勝を記録しています。

それ以来、同社はサリーンS7の開発に協力し、OEM向けのル・マン・プログラムを用意するなどしてきましたほか、自動車メーカー各車のためのコンセプトカーデザイン、レーシングカーのレプリカ製作、上述のレストモッドなど様々な方面にて活躍中。

「RML グループは過去40年間で多大な成果を上げてきましたが、これらの製品発表が示すように、私たちは今も未来にしっかりと焦点を合わせています。これらの新しい高性能製品をすべて市場に投入できることを嬉しく思います。これらは、私たちにとって長い製品パイプラインの始まりにすぎません。各製品について、近いうちに詳細を発表できることを楽しみにしています」。

RMLグループCEO レイ・マロック

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参照:RML Group

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