Image:Maserati
| このクアトロポルテ「グランドフィナーレ」は残念ながら一般に販売はされず、マセラティの重要顧客の手に渡る |
内外装は往年のマセラティの優雅な姿を連想させる
さて、マセラティは現在急速に変革を遂げており、そのパワートレーンやプラットフォーム、そしてデザインなど「すべて」において新世代へと移行しつつあるという状況です。
そしてひと世代前のマセラティはフェラーリ製のV8エンジンを積んでいることも知られ、しかしマセラティはフェラーリとのエンジン供給契約を段階的に解除し、かわりに自社開発による”ネットゥーノ”V6エンジンの搭載を進めることに。
この移行に際してはすでに昨年、V8エンジンを積むギブリとレヴァンテが廃止され、そして今回マセラティはクワトロポルテの生産終了を発表するとともに、そのライフの終了を正式にアナウンスしています。
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マセラティ クアトロポルテ「グランドフィナーレ」はこんなクルマ
この「V8エンジンを搭載する最後のクワトロポルテ」はグランドフィナーレと名付けられ、マセラティのパーソライゼーションプログラム「フオーリ・セリエ」によって仕上げられています。
ボディカラーは「ブルー・ノーブル(名前からして高貴そうだ)」、そして同じ色合いを持つカーボンファイバー製エアロパーツを装着し、ブレーキキャリパーはマットフィニッシュのアルミカラー(ホイールはシルバー)。
一見すると非常にシンプルそして伝統的な雰囲気を持っていて、しかし内外装には高い職人技を持つ仕上げが施されています。
インテリアにはタンレザーが指定されており、そしてシートのヘッドレストには外装アクセントにも用いられるブラックにてトライデント(三叉の銛)が刺繍され、センターには上品な編み込みレザー、そしてトーン・オン・トーンのステッチ入り。
ドインナーハンドルや・・・
ステアリングホイールにはバールウッドのインサート(艶消し仕上げで渋い)が用いられ・・・。
センターコンソールにもやはりウッド、そして「グランドフィナーレ」の名が入るプレート付き(キックプレートにも”Grand finale”の文字が刻まれる)。※カーボンファイバー製のエンジンカバーにはこのクアトロポルテ グランドフィナーレの開発に関わったスタッフのサインが入っている
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参照:Maserati