| たしかにスマート#3のほうがスポーティーであることはよく理解できるが |
親会社の吉利汽車は「豊富な資金」があるだけに、自社製品の侵食よりも、少しでも他社のシェアを獲得することを重視しているのかも
さて、スマートが上海モーターショーにて、スマート初の「スポーツユーティリティクーペ」、#3を発表。
なお、スマートは現在中国吉利汽車傘下へと移っており、これによって多くの市場から撤退することとなっていますが、このスマート#3は欧州州市場をメインに販売されるとアナウンスされています。
ちなみにこの新生スマートからは「#1」が発表されているものの、#2はまだ発表されておらず、これが欠番なのか、それとも別の場で発表されるのかはナゾのまま。
オフィシャルフォトに登場するスマート#3のボディカラーは「フォトンオレンジメタリック」と「エレクトリックブルーマット」で、もちろん他にも多数のカラーが用意される、とのこと。
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スマートは#3の詳細を明かしていない
今回発表されたのは画像と概要のみにとどまっており、スマート#3の詳細つまりバッテリーパックやパワートレインについても情報がなく、しかし今年9月にミュンヘンで開催されるオートモービル・アウステルングにて発売するともコメントされており、それまでにはなんらかの情報公開があるのかもしれません。
ウワサによれば、スマート#3には2つのバージョンが存在し、それらは152馬力のベースバージョンと264馬力以上のハイエンドバージョンだとされていますが、これとは別に(#1と同様に)ブラバスバージョンの可能性も考えられます。
今回公開されたスマート#3を見てみると、そのエクステリアは、スリムなLEDヘッドライト、そして滑らかなラインとアスレチックカーブを持つボディが特徴となっています。
スマート#1がよりオーソドックスな箱型SUVの外観であるのに対し、#3ではより曲線的で全体的にセクシーなスタイリングを持ち、例えばリアでは、フェンダーがバンパーと組み合わさって「モダンな曲面を作り出し」、ピクセル化されたテールライトがラグジュアリーさを加えていますが、それでもすでに発表されたスマート#1と非常によく似ていて、その差異はかなり小さいと言えるかもしれません。※下の画像がスマート#1
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スマート#3のインテリアはこうなっている
スマート#3のインテリアもまた、#1によく似ているものの、#3ではメルセデスAMG GTっぽい印象があり、特にワイドなセンターコンソールにその影響が見られ、そのほかのメルセデス・ベンツ各モデルとも共通するタービンエアベントも採用されています。※まだメルセデス・ベンツもスマートの株式を保有しており、吉利汽車のCEOはメルセデス・ベンツの筆頭株主である
スマートはこのダッシュボードを「彫刻的」と表現しており、そこには12.8インチのインフォテインメント・スクリーン、マルチカラーのアンビエントライトが備わるほか、室内には一体型ヘッドレストを持つシート、13スピーカー構成を持つBeats製オーディオシステムなども標準にて装備され、インテリアカラーだとブラックに加え、バイブラントブラウンが用意される、とのこと。
スマートCEO、ダーク・アデルマン氏によれば、「私たちは、史上初のスポーツ・ユーティリティ・クーペ、新型スマート#3をついにワールドプレミアできることを誇りに思います。スマートは、電気自動車のパイオニアとして、妥協のない体験と交流の質を追求しており、私たちの目標は、常にモビリティに対する多面的で変化するニーズに対応することです。そのため、スマートは今後も製品ファミリーを拡大し、さまざまな顧客層やライフスタイルに最適なクルマを提供していきます」とのこと。
そこにいくばくかの差異があるとはいえど、どう見てもスマート#1と#3とは競合しそうに思われ(しかしEV市場は拡大し続けているので、もしかすると自社製品よりも他社のシェアを獲得する割合のほうが大きいのかも)、今後スマートがどういった展開を行うのかにも注目が集まります。
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