| ワイルド・スピードの登場人物には、それぞれのクルマとのストーリーがある |
さて、映画「ワイルド・スピード」シリーズのほとんどにてクルマの手配を行ったクレイグ・リーバーマン。
ポール・ウォーカーが劇中にてドライブしたオレンジ色のスープラは同士所有のクルマを参考にして作り上げたと言われますが、とにかくクルマとカスタムに掛ける情熱は他に類を見ない人であるようです。
そんな同氏が「ワイルド・スピードシリーズにて、もっとも特徴的なクルマ」ランキング”ベスト10”を動画にて公開。
ここでその内容を見てみましょう。
No.10 マキシマス・チャージャー
まず10位はマキシマス・チャージャー。
「ワイルド・スピード SKY MISSION」の感動的なラストに登場したあのクルマですね。
同氏はワイルド・スピードに登場する車の条件として「すぐに”ワイルド・スピードに登場しているクルマ”と判別でき、そのあたりのショーに展示されたり路上を走っているクルマや仕様であってはならない」「長時間、スクリーンでの鑑賞に耐えうること」「そのシーンにインパクトを与えること」等を掲げていますが、やはり選ばれたクルマは見事にその情景とマッチし、記憶に焼き付いているように思います。
No.9 フリップカー
「ワイルド・スピード EURO MISSION」にてショウ一味が乗っていたクルマで、登場したときは「オイオイ、そんなのアリかよ・・・」というくらいのインパクトを残しています。
4WSを備え、とんでもない運動性能を誇ったことが印象的。
No.8 ジェスのジェッタ
完全なるモブキャラ、ジェスの乗っていたジェッタ。
勝負に負け、賭けの対象となったこのジェッタを渡すことを拒否して逃げるという「いいところのなかった」キャラではありますが、近年このジェッタはその価値を上げていて、オークションにて高値落札されたことも報じられています。
かなりの人が実際にこのクルマ、そしてそのシーンを覚えているので、このクルマを選んだことは間違いなく「成功」だったということですね。
No.7 スーキーのホンダS2000
こちらの強く印象に残るスーキーのS2000。
こうやって見ると、それぞれのキャラクターに合ったクルマをうまく手配し、作り上げているのだと改めて感心させられます。
No.6 ドミニクのマツダRX-7
こちらは第一作目にドムの愛車として登場した、ヴェイルサイド製エアロパーツ、RE雨宮製ライトを装着した車両。
「今はマッスルカーばかりのドミニクも、最初はこんなクルマに乗ってたんだな・・・。」という感じです。
No.5 アイスチャージャー
「ワイルド・スピード ICE BREAK」にてドミニクがドライブしたクルマで、1968年式チャージャーにジェットタービンを突っ込んだというアメリカンなクルマ。
この時点では、映画がダッジのプロモーション的側面を持つようになっており、登場するクルマがずいぶん変わってきています。
なお、実車が展示された際に見に行ってきたのですが、あまりの長蛇の列に驚いたことも。
No.4 R34 GT-R(ワイルド・スピードX2)
ブライアンが中古にて購入し、自分でシルバーにペイントしたという設定を持つクルマ。
こういった細かい設定が「キャラクターとクルマとを結びつけ」、人々の記憶にそれらを留めるのかもしれませんね。
No.3 マツダRX-7(ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT)
劇中ではハンがドライブしており、中盤以降かなり出番の多かったクルマ。
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTでは、ハンは整備工場を営みカスタムを手掛けるという設定だったため、このRX-7も大きく改造されており、前後バンパー、前後ワイドフェンダー、ヘッドライト、サイドスカート、ドアパネル、サイドウイング、リアウイングが交換もしくは装着され、もとのクルマが何なのかわからないほどにカスタムされています(ルーフのダブルバブルによって、かろうじてRX-7だと判別できる)。
なお、ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTはシリーズ全作通じてぼくがもっとも好きな作品で、やはり心に残るのはハンの名言「人生はシンプルだ。一度決めたら、けして振り返らない」が記憶に残るところ。
No.2 ブライアンのスープラ
第一作目に登場し、スクラップから美しいクルマに仕立て上げたという背景もあってか、高い人気を誇るのがこのスープラ。
フェラーリに乗る男性とのやり取り(フェラーリの価格を聞いた際に、「お前には買えねえよ」と返されたり)、その後のシグナルレースも印象に残るところですね。
No.1 ブライアンの三菱エクリプス
意外な選択ですが、ナンバーワンは第一作目に登場したブライアンのエクリプス。
ストリートレースではエンジンを破損し、その後は銃撃によって爆破されるという不遇ぶりですが、車両手配を行ったクレイグ・リーバーマン氏にとってはもっとも印象に残るクルマということになるようです(ただ、同氏はエクリプス自体はあまり好きではないようだ)。
それでは動画を見てみよう
こちらはクレイグ・リーバーマン氏の選ぶ「ワイルド・スピードに登場した、もっともアイコニックなクルマTOP10」。
こちらは同じく同氏の選定する、「ワイルド・スピードに登場した、もっともイマイチなクルマ、ワースト10」。
マセラティ・ギブリ(品質が低い)、BMW 3シリーズ、マツダRX8(パワー不足)、ホンダNSX、ダッジ・チャージャー等が挙げられています。