ボディカラーはランボルギーニ純正色！VWの実習生14人が1年をかけカスタムしたEV、「ID.5 GTX エキサイト」がカッコいい

｜　VWの持つ資産や設備を利用して自由にカスタムカーを作れるとは羨ましい　｜

マットとグロスを使い分けたコントラストがなかなかナイス

さて、フォルクスワーゲンが毎年行っている「研修生に、フォルクスワーゲンのクルマを自由にカスタムしてもらう」というシステム。

数年前までは活発だったものの、コロナ禍以降はややトーンダウンしてしまい、しかし今年はいくつか魅力的なカスタムカーが制作されているようです。

そのうちの一つがこの「ID.5 GTX-Xcite（エキサイト）」ですが、ここでその仕様を紹介してみたいと思います。

ボディカラーはランボルギーニ純正色

なお、このフォルクスワーゲン ID.5 GTX エキサイトの視覚的ハイライトはそのボディカラー。

これはなんとランボルギーニ純正色だそうで、見たところシアンFKPのイメージカラーに採用されたヴェルデ・ギア（Verde Gea）。

ただしシアンFKPに採用されていたアクセントカラーのオーロ・エレクトラム（Oro Electrum）ではなく、その代わりにグロスブラックとマットブラックを用いているようですね。

参考までにですが、現在ランボルギーニはフォルクスワーゲングループに属しており、よって同じサプライヤーから塗料を仕入れていると考えてよく、そのためか数年前にはフォルクスワーゲンが「公式」としてゴルフRにランボルギーニや（同じくVWグループ参加の）ポルシェの純正ボディカラーを追加したことも。

フォルクスワーゲン ID.5 GTX エキサイトの製作にかかったのは約1年

このフォルクスワーゲン ID.5 GTX エキサイトは14名の研修生によって製作され、開発期間は約1年。

ホイールは専用に作られた22インチで、車高ダウン、拡大されたサイドステップ、ホイールアーチエクステンションの追加といった改造が施され、ワイルドな仕上がりを持っています。

テールランプも「ブラック仕様」となっていますが、面白いのはフォルクスワーゲンのVWエンブレム（車体前後、そしてホイールセンターキャップ）もブラックアウトされていることで、「よくフォルクスワーゲン上層部がこれを許したな・・・」という印象も。

インテリアだとアルカンターラにオレンジステッチ、そしてレザーのように見えるのは「ヴィーガンレザー」という、EVらしく環境負荷を最小限に抑えた仕様となっています。

ステアリング・ホイールのスポーク（12時位置にはオレンジのセンターマーク）、エアコン吹き出し口はオレンジにペイントされ、ステッチとともにいいアクセントになっているようですね。

トランクルームには10台以上のアンプが仕込まれ（総出力は2,000ワット以上）、サブウーファーの上に見えるのはボディカラー同色にペイントされた「電動スケートボード」。

欧米では、駐車場に停めたのち、最終目的地へと向かう「ラストマイル」としてのパーソナルモビリティが重視される傾向にありますが、このフォルクスワーゲン ID.5 GTX エキサイトもその例に漏れない、ということになりそうです。

なお、このフォルクスワーゲン ID.5 GTX エキサイトはスイスにて開催された「ID.ミーティング」にて公開されたといい、フォルクスワーゲンの有する3つの拠点における実習生がそれぞれ自慢の作品を披露している、と紹介されています。

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