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フェラーリ「モンツァSP1/2の購入者を決定した。価格は2億円、それぞれの個体には独自の名称が与えられる」

| フェラーリは少量限定モデル、モンツァS81P1/SP2の販売対象者をリストアップ済み |

フェラーリは今後の新しいビジネスプランにおいて、限定シリーズ「ICONA(イタリア語でアイコンの意味)」を発表していますが、こちらは1950-1960年代における、フェラーリのアイコンとも言えるレーシングカーのイメージを取り込み、しかしこれを最新のテクノロジーと融合させたシリーズ。

そしてその第一弾として「モンツァSP1」「モンツァSP2」を発表していますが、これらは限定販売台数499台、と報じられています。
なお、今回の「モンツァ」についてはフェラーリ750モンツァ(1954年)、フェラーリ860モンツァ(1956年)、フェラーリ166MM(1948年)がモチーフだ、とも公開されていますね。

購入者はシングルシーター/2シーターを選択可、ただし1台しか購入できない

そのフェラーリ・モンツァSP1/SP2ですが、フェラーリのセールス&マーケティング部門のボス、エンリコ・ガリエッラ氏が「すでに、幸運な499名の購入候補者をリストアップした」とブルームバーグのインタビューに対して回答。

フェラーリはその限定モデルの販売方法について「制限」を設けることや「招待制のみ」による販売を行うことで知られていますが、「制限」だと過去にフェラーリを5台以上購入している、1台以上のスペシャルモデルを持っている、1台以上のクラシックモデルを保有している、など。

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しかし最近だとそういった条件をクリアする人も多く、かつそれら条件を満たした人でも「フェラーリのブランディングに貢献しない」ケースがあると判断したのか、最近のフェラーリは「フェラーリが、限定モデルを”売りたい”」人びとをピックアップして個々に連絡を取って販売する、という手法を採用しているようですね。

そこで登場するのが上述のエンリコ・ガリエッラ氏ですが、数々の購入希望を審査し撥ねつけることから「ドクターNO」とも呼ばれており、逆に同氏が「この人には乗っていただきたい」と考える人にはコンタクトを取る、という役目を果たしているようです。

エンリコ・ガリエッラ氏の考える、限定フェラーリを販売したい人びとの「基準」は公開されていないものの、フェラーリのブランド価値を押し上げることが出来るということが大前提にあるようで、「若く、影響力のある人々」というのがその大まかなイメージ。

よって、フェラーリコレクターであっても影響力がない、もしくは良くない影響を及ぼす人には販売せず、これまでさほどフェラーリと縁がなくとも、今後フェラーリにとって有用だと判断されれば限定モデルの入手が可能となるようです。

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そして、エンリコ・ガリエッラ氏によると、「フェラーリからのオファーに対しての応答率は100%」、つまり限定モデル購入オファーを受けた人は、必ずその限定モデルを購入している、ということになりますね。

今回フェラーリがピックアップした「候補者」は限定台数499台に対して499名ですが、これは「100%オファーを受ける」という確信のもと、補欠を用意していない、ということに。

なお、フェラーリ・モンツァSP1/SP2の価格は約2億円で、オファーを受けた人はシングルシーターのSP1、ツーシーターのSP2のどちらでも選べるそうです(ということは2車種あわせて499台の限定)。
そして、「ひとりで2台を購入することはできない」「すべての車両には固有の名称が与えられる」としており、最近発表されたフェラーリのワンオフモデル「フェラーリSP38”デボラ”」のような、モチーフや、そのオーナーに関連するネーミングが与えられることになるようですね。

ちなみにフェラーリのオフィシャルサイトから「マイ・フェラーリ」に登録すると、ときどきエンリコ・ガリエッラ氏名義でメールが届くことがあり(重要な連絡の場合のみ。もちろん多数に向けた内容ですが)、「こうやって限定モデルの購入オファーを送信しているのかもしれないな」と思ったりします。

VIA:Bloomberg

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