リストリクターなしの状態では600馬力以上を発生
フェラーリ458 GT3に搭載されていたV8エンジンが販売中。
ロードカーのフェラーリ458イタリアは570馬力を発生しますが、この458GT3用エンジンの公称値は「540馬力」。
レース用エンジンが、ロードカーに積まれるエンジンより出力が低いのはちょっと不思議かもしれませんが、この「540馬力」はリストリクターによる制限を受けているためで、これがなければ「600馬力以上は確実」に出るようですね(今回販売されているエンジンにリストリクターは装着されていない)。
レーススペックのエンジンが650万円で手に入る
このエンジンの販売価格は650万円ということですが、これにはレース用のトランスミッション(458イタリアに搭載されるDCTではなく、レギュレーションに合致した6速シーケンシャルと思われる)、デフがセットになった価格。
エンジンだけだと410万円で販売可能だそうで、これはかなり「お買い得」ともいえそうですね。
なお、このエンジンはKesselレーシングチームよって使用されていたユニットで、リビルトされたのち約8300キロを走行しており、しかしトランスミッションはリビルト後にはまったく走行していない、とのこと。
フェラーリはエンジンだけでも価値がある
なお、フェラーリの価値の多くはそのエンジンにあり、よってエンジンだけでも相当な高額で取引されている、という現実も。
ラ・フェラーリのV12エンジンだと4000万円以上の価格がつけられていたこともありますね。
そして有名なのはトヨタ86にフェラーリ458のエンジンを搭載した、通称「トヨタ4586」。
フェラーリのエンジンはこういった使い道がある、という好例です。
ほかにもマスタングにフェラーリのエンジンをスワップしたり、クラシックフェラーリに現代のフェラーリに積まれるエンジンを載せ替えた例もありますね。
さらにはその外観の美しさから、「ディスプレイ」としての需要も。