フェラーリは全業種において圧倒的な知名度と収益性を誇っている
ブランド価値調査会社「Brandfinace」が、ダボスにて行われた世界経済フォーラムにて発表したブランド価値調査によると、全業種にてフェラーリがナンバーワンの座へと躍り出ることに。
これによると、フェラーリはそのデザインと革新性において幅広く知られ、そのエンブレム「プランシングホース(跳ね馬)はブランドの強さ、活力、そして自動車という枠を超えて成長を続けるシンボルである」とのこと。
フェラーリはエンツォ・フェラーリが立ち上げ運営していた時代から「売る相手を選ぶ」「販売台数は絞る」といった方針を採用しており、当時はもちろん「ブランディング」という言葉すらなかったはずですが、結果的にそれがブランドを「手が届かない高嶺の花」へと成長させることになった、と認識しています。
一方でフェラーリは「けして広告を行わない」ことでも知られ、強いて言うならば「レースで勝つ」ことが唯一最大の広告。
つまりその企業の根本が「レース」にあるということが世界一明確な自動車メーカーでもありますね。
そしてフェラーリは「顧客を限定する」一方で、将来の顧客を育てることにも余念がなく、早い段階からライセンスビジネスの展開にて(電気シェーバーやパチンコまであった)より多くの人にその名と”プランシングホース”を知らしめ、かつ「鉛筆一本からでも”フェラーリを買える”」フェラーリストアの展開、アブダビにある「フェラーリ・ワールド」はじめとするテーマパーク運営(直接ではありませんが)など、そのネームバリューと収益モデルを最大化。
こういったビジネスは「フェラーリの名がある」から可能となるわけですが、それは同時に「フェラーリの名を高め、誰もが知るものにしようと」してきた歴史が可能にしたとも考えられ、それが今回の結果に反映されている、と言えそうです。
様々な調査においてフェラーリは上位に位置している
なお、ここで注意を要するのは、今回の調査は「同様の調査を行う会社がいくつかある中のひとつ」で、さらに「ブランドの強さ」という観点においてランク付けがなされたものである、ということ。
つまり他の会社や、他の観点(収益性や規模など)から見るとまた違った結果になるということですが、それでも多くのランキングにおいてフェラーリが上位に入っていることは間違いありません。
フェラーリは昨年の3位よりランクアップ
今回の結果を見るとフェラーリは昨年の3位から1位へと躍り出ており、2位のよく知らない会社は12位からジャンプアップ。
3位のデロイト(Deliotte)は17位から、4位のWe Chat(ウィーチャット)は68位から大きく躍進。
とくにウィーチャットはもう「ハリウッド映画でもおなじみ」というレベルで、今後もさらに知名度を上げそう(一方でQQは一気に下がった)。
ロレックス(ROLEX)も23位から7位へと躍進し、そのほかも昨年とは大きく順位が入れ替わる結果となっていますね。
「価値あるブランド」ランキングはこうなっている
そしてこちらは視点を変えて「(より広い視点で見た)価値あるブランド」ランキング。
1位アマゾン、2位アップル、3位グーグルと上位は変わらない状態ですが、サムスン(韓国)、ICBC(中国)が入っているのに日本企業が入っていないのはちょっと寂しいところです。
なお、ブランドや企業ランキングでは中国勢がこのところ存在感を増しています。
「経営者ランキング」はこうなっている
そしてこちらはCEOランキング。
1位はアマゾンのジェフ・ベゾスで、そして2位には我らがトヨタ自動車の豊田章男CEOがランクイン。
3位はルイ・ヴィトン要するLVMHのベルナール・アルノーCEO、アップルのティム・クックCEOがも4位に。
5位には中国は百度のロビン・リー氏が入るものの、アリババのジャック・マー氏が入っていないのはちょっと意外。
優秀な経営者はアメリカに集中
そして「価値ある企業ベスト100」に占める経営者の国籍は下記の通り。
アメリカが最多で37、次はなんと中国で22人。
中国は人工や企業が多く、その中で頭角をあらわし勝ち残るのは並大抵のことでは出来ないのかもしれません。
そして日本は4人という結果です。
VIA:Brandfinance