| フェラーリは本気でこのクルマの発売を考えていいんじゃないかと思う |
現代の技術では4ドア化したとしても鈍重なクルマにはならないだろう
さて、いろいろな方面に多大なる衝撃を与えているフェラーリ・プロサングエ。
フェラーリ初のSUVではありますが、悪路での走行性能を重視したものではなく、あくまでもオンロードでの使用をメインとし、しかしこれまでのフェラーリでは走れなかった道を走ることができ、かつ4枚のドアと荷室を備えることで大きくユーティリティを向上させたクルマとしてフェラーリオーナーを中心として高い支持を得ています。
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もしもフェラーリ・プロサングエが4ドアセダンになったら
そして今回、カーデザイン系ユーチューバーであるスケッチモンキー氏が公開したのが「もしフェラーリ・プロサングエがセダンになったら」というレンダリング。
フェラーリが実際にこれを作る可能性は高くないと考えていますが、フェラーリは過去にも2+2や4シーターモデルをリリースしており、「(エンツォ・フェラーリの理念とはやや乖離していたかもしれませんが)実用性」を考慮してきたことは間違いなく、その意味において、このフェラーリの4ドアセダンというのは、フェラーリのヘリテージとそう遠くないようにも思います。
なお、フェラーリが実際に「4ドア」を作らなかったのは、そのボディ剛性低下や重量増加、重量配分、ホイールベース(長くなる)、そしてもちろんブランディングなどの問題があったかと思いますが、現代ではそういった多くの問題をテクノロジーによって解決でき、よって今の自動車業界においてボディ形状がどうこう、という話をするのはナンセンスなのかもしれません。
そういった背景があるのかどうかはわからないものの、とにかくスケッチモンキー氏はプロサングエの「4ドアセダン」化に着手。
まずはそのデザインをチェックし、車体デザインをチェックしてゆきます。
なお、ランボルギーニ・ウルスとの比較も行っていますが、SUVをスポーティーに見せるにはいくつかの手法があり、まずはノーズを長めに見せること、Aピラーの位置を下げる、もしくはウインドウを寝かせること、サイドウインドウの面積を小さくすること、ボディの塗装面積を小さくすることなど。
プロサングエの4ドア化はこうやって行う
そこでプロサングエの4ドア化に際しては車体上部を圧縮する必要があると判断し・・・
さっそく加工に着手。
まずはホイールアーチからブラックのパーツを削除し・・・。
リアも同様に加工。
こちらがひとまず車体を低く加工した状態ですが、FFやGTC4ルッソの4ドア版、といった感じですね(これはこれでカッコいい)。
ただしこれではセダンの体をなさず、よってトランクを後方へと拡大(同時にホイールベースも延長)。
そしてこちらが完成したフェラーリ・プロサングエ「セダン」。
意外と違和感がなく、ざっと思いつくだけでも330GT 2+2(1964年)、500スーパーファスト(1964年)、330GTC(1966年)、365GTC(1968年)、365GT4 2+2(1974年)、400系(1976年〜)的なシルエットを持っており、フェラーリは本気でこのクルマの投入を考えてもいいんじゃないかと思ったり。
こちらはビフォーアフター。
フェラーリ・プロサングエを4ドア化する動画はこちら
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