ランボルギーニがフェラーリ296GTBをテスト中！ウラカン後継モデル開発のため、ハイブリッドシステム/ハンドリングの比較検討を行っている？【動画】

｜　やはりベンチマークはマクラーレンではなくフェラーリなのか　｜

現段階では、ハイブリッドに関しフェラーリが先んじていると考えていい

さて、先日は「ランボルギーニがフェラーリSF90ストラダーレを（おそらくは新型V12ハイブリッドモデルとの比較用に）テストしている様子が報じられていますが、今回はランボルギーニがフェラーリ296GTBを用いてなんらかの検証を行っているであろう様子が収められた動画が公開に。

なお、同じハイブリッドであっても、フェラーリSF90ストラダーレはリア（エンジンとトランスミッションとの間）に1モーター、フロントに2モーターを積むという3モーター構成を持つ4WDで、一方の296GTBはリアのみにシングルモーターを組み込んだRWDという相違があり、もしかするとSF90ストラダーレはアヴェンタドール後継モデルに積まれる「比較的大規模な」ハイブリッド、そして296GTBはウラカン後継モデルに用いられる「比較的コンパクトな」ハイブリッドの開発テスト用として使用しているのかしれません。

比較に用いられるフェラーリ296GTBには「アセットフィオラノパッケージ」装着

そこでこの動画を見てみると、顧客に納車されると思われるウラカンSTOが登場し、その後ろにはロッソのフェラーリ296GTBが控えていることがわかります。※たまたま重なっただけで、直接比較しているわけではないものと思われる

そしてウラカンSTOはランボルギーニの工場へと帰って行き・・・。

フェラーリ296GTBもそれに続く形に。

今後ランボルギーニは「ハンドリング」を重視

なお、自動車業界がエレクトリック化へと向かう現在、かつてスーパーカーのみの特権であった「加速」「ハイパワー」はもはや差別化要因とならず、というのもセダンやSUVでも1,000馬力をゆうに超え、そしてガソリンエンジン搭載のスーパーカーを簡単に凌ぐ加速を見せるから。

しかも新興メーカーのEVであってもスーパーカーを超える馬力や加速をいとも簡単に手に入れることができるため、スーパーカーは今後「今までとは別の」付加価値を証明しないといけない状況となっているわけですね。

よってランボルギーニは「これからは横方向の加速（横G）がランボルギーニの大きな特徴となる」とも語っていて、つまりはコーナリング（ハンドリング）に焦点を当てることになるのかも。

実際のところ、今回比較対象として用いているフェラーリ296GTBは、サーキット志向のオプション「アセットフィオラノパッケージ」を装着しており、ランボルギーニとしてはフェラーリのハンドリングを「いかなるものか」評価軸のひとつとして取り入れているのだと思われます（もちろん、模倣するためではなく、一つの方向性の理解として）。※もしくは、単にハイブリッドシステムのテストをしたかったのかもしれない

ちなみにですが、ランボルギーニとフェラーリは同じイタリアのスーパーカーといえど、その考え方や乗り味は大きく異なり、ランボルギーニはフェラーリを参考にこそすれど、フェラーリの方向に寄せることは無く、独自の方法でその目的を達成するだろう、とも考えています。

ランボルギーニがフェラーリ296GTBをテストしていると思われる動画はこちら

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参照：Varryx