やはりフェラーリは大きな利益をあげていた。5,000人の従業員に過去最高の「234万円の臨時ボーナスを支払う」と発表

｜　フェラーリは2024年に販売台数をあまり伸ばしておらず「売れていないのでは」と言われたが　｜

その実、フェラーリは大きな利益を稼ぎ出していた

さて、2024年のフェラーリの販売台数は「89台しか増えておらず」、それが一部で話題を呼び、さすがのフェラーリもここまでかと言われている状況ではありますが、ぼくはこれを「販売台数を増やさなくても利益を得られるようになったから（生産台数を増やしていない）」なのだと捉えています。※実際のところ販売台数0.7％増に対し、利益は11.8％増加している

そして今回、それを裏付けるかのようにフェラーリが「従業員に対して特別ボーナスを支給する」と発表することとなり、なんと従業員5,000人に対して14,400ユーロ（現在の為替レートにて約234万円）を支払うもよう。

この金額は「フィアット・パンダ1台分」

これはフェラーリCEO、ベネデット・ビーニャ氏がイタリア記者団との会合の場にて述べたもので、そして現地の報道機関ANSAによると、この金額は「イタリア国内でのフィアット・パンダ1台分」。

つまりクルマを1台購入できるくらいの特別ボーナスが支払われたということになり、そしてこれは昨年に支払われた特別ボーナスである13,500ユーロから「900ユーロ増し」という数字です。

この増額は（近年のコスト上昇にもかかわらず）フェラーリの収益性がさらに改善されたという事実を意味しており、現在の受注状況を鑑みるに2005年そして2006年もこの好調が維持されることは間違いないものと思われます（2年分のオーダーブックが埋まっていることが先日発表されている）。

そしてそこから先の成功を間違いないものとするため、フェラーリは今年「6つのニューモデルを発表する」ともコメントしており、そしてそのひとつは「フェラーリの新しい時代を切り開く」EVであると見られ、自動車業界に大きな衝撃を与えることが予想されています。

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