| フェラーリ250GT SWBブレッドバンの特徴をうまく踏まえつつも独自の仕様に |
フェラーリはかつて「FF」「GTC4ルッソ」を発売したことがあるだけにシューティングブレークの発売を期待したい
さて、レンダリングアーティスト、Rain Prisk氏が「フェラーリ・ローマ・ブレッドバン」なるレンダリングを公開。
もちろんこれはフェラーリ250GT SWB「ブレッドバン」をモチーフにしたものですが、オリジナルのブレッドバンの要素を再解釈しローマに落とし込んだもので、ワゴンボディ状のロングルーフ、フロントフェンダーサイドの2本スリット、そしてCピラーの3本スリット(実際の250GT SWBブレッドバンは2本)などにその影響を見ることが可能です。
一方、フロントフェンダー上のイタリアンフラッグ、センター2本出しのテールパイプ、グラスルーフなど同氏独自のデザインも盛り込まれており、ボディカラーにレッドではなくグレーを用いたところも”新しい”と思います。
フェラーリ250GT SWB「ブレッドバン」はこんなクルマ
オリジナルのフェラーリ250GT SWBブレッドバンの誕生についてはちょっとした逸話があり、まずはジョヴァンニ・ヴォルピ伯爵なる人物がフェラーリに250GTOを購入したいと申し出たところエンツォ・フェラーリに断られてしまい、そこで伯爵は「250GTOを倒すことができるクルマ」を目標とし、自分で作ってしまったのがこの250GT SWBブレッドバン。
最大の特徴は「ブレッドバン=パン屋のバン」と呼ばれるようになった直接の原因である「ロングルーフ」にありますが、これはもちろん空力性能の向上を狙ったものであり、軽量化とパワフルなエンジンのおかげもあり、1962年のル・マン24時間レースでは、ル・マンに参戦したすべてのフェラーリ250GTOを上回る速さを見せ、みごとエンツォ・フェラーリに対して一矢報いることに(結果的にはドライブシャフトの破損によってリタイヤ)。
なお、当時は「あまりに美しくない」という理由にてエンツォ・フェラーリの激しい怒りを買ったそうですが、のちにフェラーリはこれを「認知」しており、2012年にはフェラーリ博物館に(ベースモデルの250GT SWBとともに)展示されたとも報じられています。
参考までに、550マラネロをベースとし、この250GT SWBブレッドバンを”フェラーリ・ブレッドバン・オマージュ”として蘇らせたコーチビルダーも存在しますね。
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そのほかにはこんな「もしも」系レンダリングも
このほか、ネット上にはいくつかの「新作」もしも系レンダリングが公開されており、その一部を紹介してみたいと思います。
まずこちらはBMW M2ツーリング。
テスラ・モデル3「GT」。
ポルシェ911E タルガ。
トヨタ・プリウスGTに・・・。
フェラーリ296GT3「ストリートバージョン」。
テスラ・サイバートラックのバトル仕様に・・・。
ポルシェ・ミッションRの「ウイングレス」独自解釈バージョン。
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参照:Rain Prisk