| デザイン的には既存モデルと共通性を持たないスタンドアローン? |
ランボルギーニがかねてより情報を小出しにしていた、サーキット専用のハイパーカー「SCV12」の全体がわかる画像を公開(ただし偽装シート付き)。
このSCV12はランボルギーニとそのモータースポーツ部門であるスクアドラコルセとの共同開発となり、カモフラージュの取れる「正式発表」は今年夏となる見込みです。
おそらくランボルギーニはこのSCV12にてル・マン24時間レースに新設される「ハイパーカークラス」に参戦する予定だったのだと思われますが、コロナウイルスの影響にて、そのハイパーカークラスの実施やランボルギーニの参戦計画にもなんらかの影響が出るかもしれませんね。
ランボルギーニSCV12はこんなクルマ
現時点でこのSCV12についてわかっていることは少なく、「エンジンはアヴェンタドールと同じ6.5リッターV12」「出力は830馬力オーバー」「セルフロッキング機構を持つデフ装備」ということくらい。
画像を見るにエアロダイナミクスがとことん突き詰められていることがわかり、フロントバンパーサイドにはカナードが装備され、フロントフェンダーには直進安定性の向上を狙ったと思われるフィンが装備。
ヘッドライトは装備されず、フロントバンパー内にヘキサゴン状のドライビングランプが内蔵され、ドアミラーもまたヘキサゴン形状。
フロントフード上には大きなダクトが設けられ、フロントバンパーから入ったエアを熱とともに抜くであろう構造を持っているようですね。
サイドから見るとロングノーズ、そして超ロングテール。
フロントフェンダー上のフィンといい、このロングテールといい、やはり超高速における直進安定性を重視している模様(やはりユーノディエール対策かも)。
リアディフューザーも巨大サイズで、ブレーキはレーススペック品を装着しているようです。
様々な情報や、これまでに公開されたティーザー画像/動画を見るに、ホイールはフロント19インチ/リア20インチのマグネシウム製、リアサスペンションにはプッシュロッドが採用される可能性が大。
サイドウインドウは「開閉不可能」。
サイドには「ATTENZIONE」「MACCHINA VELOCE」の文字つまり「注意」「高速マシン」という表示。
こうやって見ると、小さなエアロパーツ単体ではなく、ボディ全体でダウンフォースを稼いでいるようにも見えます。
リアから見ると相当にボディ幅が拡大されていることがわかり、リアフェンダー状にはフロント同様、縦方向のフィンが確認可能。
リアフードにはアヴェンタドールSVJ風のルーバーが与えられるものの、テールランプはかなり小さな六角形ユニットを採用し、様々な部分で既存のランボルギーニとは異なるデザインを持つようです。
全体的に「六角形」を細部で強調した意匠を持ち、サーキット走行専用モデルと言えどランボルギーニらしさを主張しているように思われますが、このSCV12のデザインは他モデルとの共通性が低いスタンドアローンとなるのかもしれませんね。
VIA:Lamborghini